窖改

好きを語り倒す

陳情令感想 47話 華麗なる弁舌

陳情令第47話感想です。
原作との比較と、がっつりネタバレしますのでご注意。



雲萍城。
温寧に伴侶を〜のくだりはドラマオリジナル。
ドラマ温寧は傀儡だけど生きてますアピールだろうか。もう傀儡じゃなくていいと思うんだが。
伴侶探し以外の話は原作でもします。友人が必要、と、独り立ちさせること。
温寧は羨大好きだからなー。どうしよう、このお留守番言いつけられた子犬みたいなお顔。置いてかないで寂しいです、て書いてある。温寧にとっては一番安心できるのが羨の傍だから、切り離されるのは辛いわね。

観音廟。
観音殿、広!観音様、デカ!
人間より多少大きいくらいだと思ってた。ドラマで、原作イメージより広かったりデカかったりって初めてじゃないかな。
ここに鎮圧されてるものは割と重要なんだけども、ドラマではほぼ触れられません。ので、誤解が生じる恐れあり。原作のキーワード出しておきながらスルーって、思えば今までも結構あったな。

検閲でBL回避なの分かってる。
分かってるけど、ここまでざっくりごっそり削られるとむしろ笑ってしまう。だよね、入れられないよね。よって、原作とはだいぶ色々違います。それはもう細々と。挙げ列ねたい。楽しい(笑)
廟への再来も本当は忘羨一緒に来る予定だったんだけど、色々都合で(酔っ払い忘機が人様んちの鶏取ったりしたのもここに入る)夜中に羨と温寧だけで廟に来ます。乗り込むのは羨だけで、温寧には忘機を呼びに行かせる。ん、だったんだけど、ドラマは3人で仲良くいらっしゃるのね。何事もないって平和でいいわー(笑)

またしてもお留守番な温寧。
ドラマは忘機がいるからね。温寧の頭にショボンとした耳が見えるようだわ。

廟の前庭。
この見せ方はミスリード狙ったんかと思った。初見の人は沢蕪君が光瑶側に立ったと思ったんじゃないかしら。無事で良かったって素直に見るには、金氏門弟たちに傅かれる沢蕪君が不穏すぎる。

仙子に振り回される金凌坊ちゃん。
仙子の意図は計り知れませぬが、とりあえず可愛いから許す。相変わらず丸いなー(和)
原作はこのシーンのとき羨ひとりだったので、金凌が心配なのと仙子が怖いのとで大変だったんだけども、ドラマは忘機が隣にいるので割と冷静ですな。

金凌を逃して前庭突入、からの、弦で首絞め。
秒。
早いわー!!(笑)
そうね、忘機いるからね(全てこれ)
では原作ではどうなっているかと言いますと。
前庭には羨がひとりで乗り込みます。そんで、光瑶と㬢臣双方に忘機と別行動(宿で別室も含め)してることを咎められる。羨にとっては言及されるとこそこ!?で、ここで初めて㬢臣に記憶に欠けがあることを指摘されます。㬢臣兄様、うちの弟を振るなんて許さん!な勢いでねー、もう。兄上…(笑)
㬢臣に記憶を補ってもらい、事情を把握はできても羨にとっては寝耳に水な話で、でも周りの人たちにとっては復活した夷陵老祖が含光君と一緒に行動してるならこの2人とっくにくっついてるだろう、というのが当たり前の感覚。断袖を咎める人いないの。含光君が選んだ人→羨、を普通に受け入れてる。忘機の人徳がものを言ってるなぁ。
両想いだったことが分かった羨は光瑶どころではなく(本筋どこ行った…)。そこに忘機が駆けつけて、羨の意識が逸れたところを光瑶の弦に急所取られる、というのが原作の流れでした。

羨を人質に忘機を操る光瑶。
㬢臣兄様は例の明玦と同じ方法で霊力を封じられていました。光瑶側に付いた訳ではなかったよ、良かった(安堵)
ちなみに「朔月(シュオユエ)」は㬢臣の仙剣の名前です。
ドラマでは忘機のトラウマと言っても過言ではない悔い(血の不夜天)を、ここぞとばかりにつつく光瑶が憎らしい。忘機の気持ちを知ってる羨の方が痛そうにしてるのが、いい演出してくれるなぁと思った。忘機への攻撃が羨に効いてる。
あの含光君が悪党の言いなりになるのはさぞ悔しかろうと思います。でも、忘機の天秤は羨より重いものないから。これしき。自分より羨が辛い思いしてるの分かってても、命には換えられぬ。
で!
ドラマでは当然の如く省かれてますが、原作だとここで突然の告白大会が勃発します。動転していたとはいえ言葉のチョイスが恥ずかしい。即物的にも程があるわ!さすがに㬢臣兄様が止めに入るけども、光瑶含めて一同ぽかーん。シリアスになり切れない人たち(笑)

観音廟の中へ。
ドラマは普通に話が進みますが、原作は廟に入ったら入ったで告白大会が継続。誤解なく忘機に羨の気持ちが通じてようやく落ち着きます。こっからの忘機がまぁ、羨大事を全く隠さない。事件解決に向けてシリアス路線…のはずなのに、ちょいちょい咲くお花畑が微笑ましい。
ドラマは、そんなお花畑の匂いだけ微かにしております。検閲避けつつ適度に醸す。程度が上手だわー(笑)
発掘は地下じゃなくて普通に観音様の後ろなんだね。
ピンポイントでアレなんですが、ここで入り口の扉が開いて強風が入り、霊力回復のために瞑想してる㬢臣の髪が顎の下を靡くのが好き。全く動じず微動だにしない兄上、好き。いいなぁこの安定感。
雰囲気からすると、これただの風じゃなくて邪風っぽいんだよね。消えた火を札で点け直して得意そうな顔してる光瑶の様子が、ここに鎮圧してるモノを制しているという優越感みたいに見える。
黒幕その2が来ましたよ。
完全に光瑶が騙されてる。ていうか全員が手のひらの上なんだけども。初めて原作でこのシーン見たときは随分唐突だなぁと思ったんだ、彼の登場。

蘇渉vs.羨(口喧嘩)。
とりあえず暇を持て余してると解釈していいか。
蘇渉の小者感。どこをどう取っても正当な要素がないとか。ただただ己が矮小なだけじゃないの。

紫電(ズデン)来たー!
じゃなくて。すみません紫電好きで。江澄も好きよ!(ついで感)
貴重な江澄の見せ場。
忘れられがちですが、彼も黄金世代ですから。そこらの仙士よりずっと強いです。比較が羨や忘機だから霞むだけ。四大世家の一柱は伊達ではない、ってどっかでも書いたな。
光瑶のダイナミックな琴も、対抗する江澄の剣を擦り合わせるやり方も、本人たち大真面目なんだけど笑いを誘われる。江澄の方は字面で予想できてたけど、まさか光瑶があんな動きすると思ってなかったから余計おかしい。

まさに華麗なる弁舌。
光瑶の口車で江澄が金丹の真実を知ったことが羨にバレました。同時に光瑶にも羨の秘密を自らバラしたようなもの。江澄は直情だから、光瑶に力で勝てても口では敵わぬのです。狡猾さがいやらしい。
このとき光瑶が言った「金丹でも飲んだのか?」の金丹は、霊力の源ではなく、不老長寿の妙薬と言われている方の丸薬金丹のことです。わざと掛けたの。
剣での戦いに於いては、光瑶の剣「恨生」は軟剣なので、弾いてもたわんで剣先が刺さるという厄介なもの。よって正面から弾くのは悪手なんだけど、冷静さを欠いている江澄では対応できなかったのね。躱してるつもりで躱せてなかった結果が、あの状態。
そんな中でも羨を庇う一歩が早くなったところに、澄の変化が見える。今までも本当に羨がヤバいときは体が動いてたけど、躊躇いがあった分いつも忘機に先越されてたんだ。今回は忘機を凌いだから。羨よりむしろ忘機がビックリしたと思うわ。


後ろでなんか掘り当てました、と、温寧に口止めした件、で次回持ち越し。
光瑶も澄も顔が怖い。
前者は置いといて(酷)、澄が乗り越えるまでもう少し。