窖改

好きを語り倒す

陳情令感想 44話 裏切り者の旋律

陳情令第44話感想です。
原作との比較と、がっつりネタバレしますのでご注意。



第二次乱葬崗殲滅戦ネタ来たよー!!(落ち着けどーどー)
その前に。

綿綿のお家。
ちっちゃい綿綿より大人綿綿が可愛い(あれ)。16年間、羨は悪者ではないと信じてくれてたのがよく分かる笑顔が可愛い。ホッとする。そして忘機が始終穏やかで優しい顔してる。そうか、お仲間さんだもんね。
小綿綿にあげたお小遣いは圧祟銭(あっすいせん)と言って、子供のお守りの意味があるお年玉だそうです。何かもう、アレだ、これ原作では全てに方が付いて平和に2人旅してる途中の出来事だから、忘羨のやり取りが熟年夫婦のようだ。和む。幸せ。

温寧合流。
字面で見てたから予想はしてたけど、絵面で見せられると余計可笑しい。温寧、16年間意識がなかったはずだから、精神年齢的には金鱗台に出頭したときと一緒なんだということを思い出した。一生懸命なのは分かるけど、やることが多少ズレてるのが可愛い。
泥まみれの温寧のお顔を触る羨の手つきが優しい。
ふおおっ!何だろうなこの下の子の面倒見てます感!うっかりすると忘機が妬きそう。
後半は割と真面目な会話してるはずなのに、温寧の格好が格好でシリアスになり切れない(笑)

夷陵の町。
阿苑と一緒にいたのは一年くらいだったけど、羨にとっては特別だろうと思う。ドラマは触れ合いが多かったから余計になぁ。

乱葬崗の麓。
平時と戦闘時の温寧の雰囲気の違いよ。やっぱり体術が映えるな。楽器を使う優雅さとも違って、戦ってる感があって好き。

焼け落ちた伏魔洞と伏魔殿。
そう言えばドラマは分けてあったね。羨が寝泊まりしたり血の池がある洞窟が伏魔洞(向かって左側)、薛重亥の居城跡で温氏残党の人たちがいたとこが伏魔殿(向かって右側)。
㬢臣に話は聞いていても、実際目にしたらショックだろうと思う。ここで温寧がぎこちない笑顔を羨に向けるのは原作の名残です。原作温寧は体が死んでるので表情を上手く作れません。羨が辛いの分かってて、頑張って笑って見せようとしてくれるの。自分だって初めて目にして、ショックなのは一緒だろうに、なんて優しい子…!
確かに過酷ではあったけども、辛い思い出ばかりではなかっただろう乱葬崗の暮らしを焼かれて、それでも「これでいい」と言ってやれる羨も優しい。忘機が身を挺してここを守ろうとして、叶わなかったことを知ってるからね。

傀儡襲撃(少)。
もう少し浸らせて!(くっ)
体術バトル向きの温寧の体格が好き。突きや蹴りにちゃんと重さを感じるのがいい。
横一直線に弦を張って弾く忘機もかっこよくて好き。温寧と連携が取れるようになってるとか、いつの間に(によ)。

随便。
温寧が誤魔化しきれない顔してる。羨が頑張ってんだからお前も頑張れ!
「か弱い男」とか、事実と嘘を混ぜて誤魔化してるので冗談に聞こえるのが正解なんだけど、わざとらしいよ!肉体は弱くても精神はごんぶとのくせに…って、原作羨はそうだけどドラマ羨はそこまで太くない、かな。あれ。

お子様たちが囚われておりました。
現在でも夷陵老祖がどれだけ悪者にされてるかよく分かる台詞をありがとう(悲)。
でもいいの。何も言わなくても指示が伝わる、羨と温寧の間柄を見せていただけたので。ふふー(お手軽)。
「よくやった」
いや、忘機が褒めたのケンカじゃないから(笑)
羨を信じて疑わなかったことを褒めたの。現在編の含光君はブレませぬ。からの、
無言で金凌から羨を隠すシーン大好きなんですよー!!
孤立無援だった過去編を見てるから、無条件で守ってくれる人たちがいるのが感無量で。口では「守って」って言いながら、実際には自分の前に背中があることに慣れてないっぽい羨がまたよろしいのです。
ドラマ羨は原作羨と違って「陥れられた」人なので、金凌と向き合っても多少気が楽かと思うんですが、金凌は相当ぐるぐるしてるんだろうなぁ。憎むべき人と知らずにちょっと心を許しちゃったのも悔しかったり腹立たしかったりするだろうし、刺したのは正当だと思ってても謝りたい気持ちもありそうだし。頑張れ甥っ子。

伏魔殿の外に仙門世家の人たち。
各仙門の宗主筆頭にした精鋭が少しと、個人的に夷陵老祖に恨みのある仙士が少し、あとは「第二次乱葬崗殲滅戦」という大舞台の尻馬に乗って参加したことを自慢したいレベルの一般仙士が大半の軍。
不夜天のときとは忘機の立ち位置が違うのが嬉しい。藍氏を裏切らせてるようで心苦しくもあるけども、でも羨の隣にいてくれるとこれほど心強い人いない。

斂芳尊と沢蕪君が不参加の訳。
原作をそのまま持って来てるから、ドラマだけ見てると羨の「斂芳尊はよくケガをする」の真意が分からないかもしれない。要するに光瑶のケガはヤラセです。ドラマ過去編では光瑶が聶氏を出る際、明玦を庇ってケガをしたため情けとして命は取られず追放されましたが、原作では、

自分の腹を刺して自害を演出→明玦が助けようと霊力を光瑶に分ける→それを利用して明玦から大量の霊力を奪う(封印)→霊力切れで明玦が動けなくなってるうちに逃走

という流れでした。これと同じ手を㬢臣に使ったと言うことです。
明玦も㬢臣も、ケガをした自分を放っておけない人たちだと分かってて利用してるのが大層腹立たしい。

大半は無責任な人たち。
筆頭が姚宗主。ヒーロー願望があるのは羨じゃなくこの人だと思う。蘇渉とは別の意味でイラっとする。
冷静な羨の切り返しが秀逸。
カウンターがクリーンヒットした感じで、ちょっとスッキリ。

傀儡襲撃(本隊)。
襲撃(少)のときもチラッと思ったんだけども、ここ羨の縄張りなんですよ。過去編で乱葬崗を根城にしてた頃から、一帯の彷屍や怨霊たちを羨が陰虎符で兵隊にして縄張りを守らせてました。つまり、羨の息がかかってない他所の傀儡(彷屍)を乱葬崗に集めて罠を張るには、結界を壊すだけでなく乱葬崗中にいる羨の兵隊たちも一掃しないといけない。ものすごい手間かけてるよなぁ光瑶、って。今更思った。
一時退却した伏魔殿で推理タイム。
景儀、このズケズケ遠慮なく物を言う口の悪さでよく藍氏でやってけてるなと毎度思う。おかげで思追の上品さが際立つわー(笑)。ここのセットも好きです。凸凹コンビ。というか、挟まれてる啓仁先生が黙って言わせてるとこ見ると、景儀と同意見なんだろうと思う。
忘機と羨の一問一答形式は、その他大勢の三流仙士にも理解できるようにとの羨の気遣い。最初は相手にしてくれなかった啓仁先生が、途中からだんだん真面目に聞いてるようになる様子をちゃんと演じてくれてて嬉しい。だいぶ頭は硬いけど、理に適ってると納得できれば認めてくれるんだよね。


みんなの霊力を奪ったのは乱魄抄?、で、次回持ち越し。
さあ、本当の悪者は誰だ。