窖改

好きを語り倒す

陳情令感想 38話 束の間の安息

陳情令第38話感想です。
原作との比較と、がっつりネタバレしますのでご注意。



義荘。
共情についてドラマでは詳細がないのでちょっと補足。共情とは怨霊を体に入れて五感や感情、記憶を共有することで情報を得る、羨の十八番です。ただし金凌の言う通り危険な術で、失敗すると奪舎される(怨霊に体を奪われる)ため、共情するときは監督者が必要。金凌が任された監督とは、何か問題が生じたときに術者を引き戻す命綱役で、先に合図や音を決めておきます。
自分の命を預けるのと同じ意味の監督者に迷わず指名されたのに、何で私がーとか、意味分かってないだろおぼっちゃま!側から見たら思追のがよっぽど安心して任せられるわ!
でも大事な銀鈴を素直に出す辺りは、やっぱり悪い子ではないんだよなぁ。金凌はこう言うパターン多い。

阿箐と共情開始。
原作共情は体に入れた霊の視界を共有する(阿箐の記憶を阿箐視点で見る)ので、情景に阿箐本人は映りませんが、ドラマ共情は第三者視点で俯瞰して見るみたいな感じになってるのね。

10年前。
ドラマでは羨が死んでから6年後の世界。
死んでて世情を何も知らない羨にとっては、この6年で何があったの!?だよなー。ドラマは座学時代に義城組と会ってるから余計。
あれ、義城と刻まれた石がある位置が反対…なんだけ、ど。気にしたら負け?
手負いの薛洋を、そうとは知らずに拾います。
んーと。薛洋のケガは光瑶の追手にやられたものです。光善が死んだ後、薛洋を匿ったことで評判が下がった金氏の悪評を払拭するために、後を継いだ光瑶が薛洋を金氏から追放して追手をかけたの。トドメは刺せなかったけど致命傷は負わせたから助からないだろうと判断した光瑶は、薛洋を始末したと公言。世間的には薛洋は死んだことになってます。が。
ドラマは追放しただけになってたね、そう言えば。だからケガに関しての詳細が明かされないままだったのか。
原作で考えたとしても現在編の様子を見るに、光瑶、本気で薛洋を殺す気あったのか怪しいなぁ。生きてようが死んでようが、光瑶が気にするのは薛洋じゃなく陰虎符だけども。
ちなみに星塵が声で薛洋と気付かないのは、追手に襲われた際に喉をやられて声質が変わってたからです。星塵の気遣いが優しくて悶える。これが薛洋じゃなかったら心臓パスンだわ。

駆け引き。
本当に目が見えないのか試す薛洋と、命懸けで見えない演技をやり通す阿箐。
ドラマでは第三者視点だから他人事として見てるけども、原作は阿箐の中に羨がいるので、平気な顔してる阿箐が内心で感じてる恐怖を羨も共有しています。ドラマでは分かりにくいけども、阿箐の度胸と肝の座りっぷりと頭の回転の良さがあっぱれと言う話。伊達に長年盲目のフリしてスリやってない。

屋根の修理。
星塵が純粋すぎるー(よよよ)
子供の頃に抱山散人に拾われて、俗世に関わらずに育ってるから。下界が荒んでることは分かってるけど、それでも基本性善説推奨なんだよね。絵に描いたような誠実な人。
反対に阿箐は荒波に揉まれて生きてきてるから、ヤバい人を嗅ぎ分ける鼻が星塵よりずっと効く。分け隔てない星塵の優しさがもどかしかろうと思います。分け隔てなきゃいけない人も世の中にはいるんじゃー。
屋根の修理を手伝う薛洋が普通に快活な隣人。
これ全部計画のうちかと思うと空恐ろしい。自分に気づかずに仲良くなって笑ってる星塵が、歪んだ方向に愉しいんだろうなぁ。ていうか屋根に登らせるときに腰、ていうかむしろオケツに手を添えてるんだが。え、サービス?むふった私に非はないよね?(落ち着け)

2人で夜狩。
事実を知ってて見てると本当辛いんだよこれ。完全に薛洋の掌の上に乗っちゃってる星塵が。これだけの悪意に気づかないほど信用してしまってるのが。
ドラマでは阿箐の考えだけでしたが、原作は阿箐視点で羨も見てるので、羨だけは酷い惨事が起きていることに気付きます。阿箐は賢いけど素人だから傀儡の真偽の区別は付かないんだ。
ドラマだと場面構成が入れ替えられてますが、本来はこの後の町を歩くシーンが夜狩の前に来ます。そこで並んで歩く3人のことを見下して悪く言った町人たちを、薛洋が傀儡もどきにして星塵に殺させてたの。ドラマで陰口叩かれてる薛洋がヤバイ顔してたのは、それを匂わせるためと思われ。

義荘の夜。
…え、あれ、これだけ?
ぽかんとしてしまった。お話しはないのか。
本来はここで阿箐にせがまれて、星塵と薛洋がそれぞれに物語と称した己の過去を話してくれます。寝物語に面白い話を聞きたかったのに、どっちの話も面白いとは言い難くひどいオチで、期待外れだった阿箐がキレるという。わりと無茶振りする元気な子。
ドラマは何か、薛洋の表情が意味深ですね。喜怒哀楽で言うなら哀、のような。原作薛洋からは想像つかない顔で戸惑う。何を思ってたの。

町でお買い物。
ジワジワと薛洋の本性を見せていってるシーンは、よい。そこではなくて。
「暁星塵!」
ええ呼ぶのー!?
薛洋は素性を隠してるので、星塵が自己紹介しない限り呼べないはずなのです。よって原作では阿箐も薛洋も星塵のことは「道長」呼びでした。ドラマ星塵、教えちゃったのかー。

3年後(羨の死後9年)。
サラッとすぎて原作もドラマも普通に見てたけど、星塵はともかく阿箐はあれだけ薛洋を警戒しててよく3年保ったな。胃に穴開かなかったのか。慣れってすごい。

宋嵐が義城へ。
初対面の目が見えない(かもしれない)女の子にかける言葉が一緒なんだよ星塵と!さすが親友、思考が近いんだなー(によ)
何かこの宋嵐、阿箐が盲人のフリしてるだけって気づいてる気がする。でも詮索せず合わせてくれてる。優しい。
いい友達かと問われてすぐ答えられなかったのは、星塵とケンカ別れ(とても深刻)してるからです。親友と名乗る資格が自分にあるのか、という方向の逡巡。

宋嵐の涙。
いやもう、どれだけ悔しかろうかと。自分らの人生を狂わせた張本人が、何食わぬ顔で星塵と談笑してるとかあり得ないからね。薛洋に対する怒りとか憎しみとか、久しぶりに目にした星塵に対する懺悔の気持ちとか、一気に来た結果の涙なんだと思います。つらい。

あれ、すっ飛ばした?て思ったら戻った。
適度に羨(主役)を出すためですか、そうですか。
今共情中なのです。この義城はあくまで阿箐の記憶。

宋嵐vs.薛洋。
薛洋の剣は我流なので大して強くないです。宋嵐や星塵、もちろん忘機とも実力は天と地。それでも現在編の羨よりは強いんだよ、くそぅ。
薛洋がほぼほぼ解説してくれてるのでドラマ組の方も大体事情が分かったかと。結局全部、薛洋が星塵に復讐するための企みどおりに進んでますよと言う話。部分だけ切り取って宋嵐が悪い星塵が悪い言ってるけど、元凶お前だからね(青筋)
星塵を苦しめるために薛洋がやったのは、羨に例えると、羨を苦しめるために雲深不知処を忘機だけ残して全滅させるのと同じことです。

復元陰虎符出た。
あー、そう言う感じ?
ドラマでは追放されただけの薛洋が何で死にかけてたかの理由が分かった気がする。光瑶と共同で研究してた復元陰虎符を、追放されたとき薛洋が持ち逃げしたために、光瑶が取り返すためにこっそり追手をかけたけど逃げられた、っぽい。
もともと薛洋が持ってた最後(5つめ)の陰鉄を使ったものだから、薛洋にとっては自分のもの認識だったんでしょうが。

霜華(シャンホワ)お仕事しすぎです。
区別付かないのか…。霊が宿った随便(スイビェン)でさえもだったけど、どんな一品仙剣でも「物」ですから、判別能力はここまでが限界ということなんだろうなぁ。
義城編の星塵は20歳前後ですが、現在編で薛洋が霜華を使えてたことから封剣はしていなかった様子。後世に名を馳せた星塵でさえ10代20代では仙剣に霊は宿らなかったのに、10代で随便に霊が宿ってた羨がどれだけの器だったのかという。
佛雪(フウシュエ)が切ない。悲壮な宋嵐と、いつもと変わらない日常のように振る舞う薛洋と星塵とのギャップが空寒い。
て、え、あれ、共情ここで終わり?
ええーまた随分半端な。

現実に戻ってきました。
温寧のときは満を持してだったろうから刺顱釘の用意もじっくりできたでしょうが、宋嵐のときは予定外だったから突貫で作ったんじゃないの。と思った。

子供たち以外全員集合。
義城に入ってから鬼面男、彷屍の群れ、薛洋、と戦闘続きなのに余裕の忘機が素敵なのです。傷ひとつない。


星塵の霊識を復元したい本当の理由は何だ、で、次回持ち越し。
シリアルキラーの思考は理解できない…。
「束の間の安息」は誰に掛かる言葉なのか。

陳情令感想 37話 操りし者

陳情令第37話感想です。
原作との比較と、がっつりネタバレしますのでご注意。



葬具屋さん。
お手伝いしてくれる人は思追でした。
だよね、分かってた。かわいいんじゃよ思追、子犬のようだ(和)
おまけの金凌。
気になるんだろうなぁ、いろんな意味で。金凌からしたら莫玄羽は親族で、金鱗台から追い出されるまではちょいちょい見かけてた人で、でも今のこいつ何か今までと違うぞ、ていうのもあろうし、他の人とは自分に対する接し方が違う羨に多少なりとも興味があるんだろうと思う。思追とは対照的に見えるけど、実は結構金凌も羨に懐いてるんじゃないのかしら。ツンデレめ。

厨房。
金凌が騒いでる悪臭の元を、原作では金凌自ら捨てに行かされます。文句言いつつちゃんと始末してきます。悪い子ではないんだ。
お話ししながら鍋にどんどん入れてってるものが不穏すぎる。明らかに辛い系で量がバグってるから!羨が辛いもの好きと知ってても思わず手が出る。止めようとして。
思追と金凌の経緯。
猫の死骸がどう見てもぬいぐるみ…!(笑)
せめてもうちょっとそれらしく…いやいいけども。仙子が可愛いから許す。
激辛粥。
もち米が屍毒の解毒に効くって、キョンシー映画思い出した。霊幻道士シリーズ好き。初作が一番好きだったなぁ。ラム道士。
いやしかし、解毒の前に子供たちの胃が心配になりました。大丈夫か。

阿箐登場。
怖いから!
覗き穴みたいな狭いところから覗くのって、何でこんな怖いんでしょうかね。心臓縮む。
無茶振りしてるようですが、羨なりの親心なのです。仙士は怖いものと向き合ってなんぼですから。自分がいれば守ってやれるの大前提でお勉強。ていうか、夷陵老祖自らの御指南だからね。すごい貴重な経験してるって分かってるか、弟子っ子たち!
で、えー。ドラマ阿箐は何扱いなんだ、これ?
原作は幽霊でしたが、ドラマ設定だと首の黒い血管模様は陰虎符由来の傀儡の特徴だから、傀儡?
ドラマ傀儡はまだ生きてる人間だけど、ここまで自分の意思で自由に動けると温寧レベルな気が。んんー。

点睛召将術キター!
…って、あれ、何かちょっと肩透かし。えらいショートカットされちゃって残念。せっかく舞台セットに紙人形沢山いるのに。
ドラマだと羨が何をしたのか全く分からないと思うので、原作から補足。「点睛召将術」とは、紙人形などの依代に血で目を入れることで霊を憑依させて使役する術です。原作だと屍毒だけでなく傀儡にも襲われてたので、紙人形たちに代わりに戦わせたの。「善悪問わず」なのが羨らしくて好き。善霊だろうと悪霊だろうと召喚に応じたからには従う意思がある判断。従ってくれた霊たちには自分の血をちょっとだけ与えてご褒美にします。点睛召将術自体は簡単な術で大した威力もないものですが、羨が使うと化けます。そりゃそうだ、夷陵老祖だもの。死霊術師の天辺にいる人の召喚なら、そこらにいる雑魚霊なんか押し除けてでも強い子が応じようとするでしょう。ご褒美すごい嬉しそうにしてたけど、美味しいのか、羨の血。
…っていうのを全カットされてるの。見たかったよーう!

助けた人は暁星塵…?
着物が黒い時点で違和感満載。
羨には思うところがあっての救出でしたが、何も知らないなら金凌の反応も間違ってはいない。やばいところなので警戒心大事。
そう考えると藍氏の子たち、藍氏のわりに口が悪い景儀でさえも本当スレてないなぁと思う。疑わないだけ羨が信用されてる証拠でもあるんでしょうが。

傀儡の大群。
目が黒い。過去編の白瞳傀儡と由来が違うからでしょうか。ドラマ傀儡設定がどこまで適応されてるのか分からない。
過去編傀儡→陰鉄由来。白瞳で体は生きてる。
義城傀儡→陰虎符(復元)由来。黒い目で、体は…?

二度目の点睛召将術は無し。
無いのかー(しょぼ)
羨には少しの血でも札を使って多数に分け与えられる方法があるので大丈夫なんだが…残念。
でもドラマ弟子っ子たちの気遣いはいいね。心掛けは良い、けど、まさに「大して修行してないだろ」で、弟子たちの召喚では弱い子しか応じてくれないと思う。がんばれ!

宋嵐が傀儡になってました。
そっとしといてやろうとか言ってたのに、活屍のおばちゃんの家、大惨事。
いやいや、こんな狭いとこで全員で剣抜いたら普通動けないわ。宋嵐攻撃するより自分ら同士で切り合っちゃうと思うわ。落ち着け。

ドラマ宋嵐→羨の笛で動きを止めて縄で拘束。
原作宋嵐→二度目の点睛召将術で依せた紙人形4体で制圧。

えっと、他の主人がいる傀儡は羨の言うこと聞いてくれない縛りは…ま、いっか。
それがあるから原作は力技だったんだけどね。

問霊します。
刺顱釘、どうせ抜くなら2本とも抜けばいいのに、とか思っちゃったんだが。
思追、問霊の前に何か口ずさんでるのは、魔法で言うところの詠唱みたいなもんか。忘機レベルになると無詠唱とかそう言う。
原作1巻の最後が「うしろにいるひと」でした。ゾワっとしたんだ。
こういう場面ではおふざけは無しの羨。かっこいい。男前。
思追のモノローグがニヨる。記憶にはなくても魂が覚えてるんだろうなーと思う。三つ子の魂。

星塵の正体は薛洋。
原作だと羨と薛洋はここで初顔合わせでした。
ああそうか、子供たちは人質なんだっけ。忘れてた。
温寧を引き合いに出されるたびに、温寧は死んでない生きてたと弁明しなきゃいけないのが気になる。ドラマはそうなんだよなぁ、ていうのがね。
陰鉄と陰虎符。
原作とドラマを上手いこと繋げたなぁ。名前からして薛洋は薛氏の末裔と思われるので、陰鉄のかけらのひとつは粛清を逃れた生き残りが代々受け継いで来たんでしょうね。
考えてみたら、あの薛洋が大絶賛してんだよ。次元が違うとまで言って。そんでも一向に嬉しく思えないのが、薛洋とは相入れない証明に感じる。

忘機来ました。
来ましたが。
「お前はいらない」
言い方!
吹き替え、本当に…よりによって何でそういう…(凹)
たまにこう言うのがあるから字幕推奨なのです。何も原作の「手出しは無用だ」でも字幕の「助太刀は無用だ」でもいいじゃん、変えなくて。たとえドラマがブロマンス止まりとは言え、忘機が羨に対して「いらない」発言は有り得ない。むしろ選んででも避ける言い回しだと思う。頼むわ…。

忘機vs.薛洋。
降災(ジャンザイ)伸びた!
これはドラマいい仕事してくれたと思った。降災かっこいい。この形状は想定外だったわー。

温寧vs.宋嵐。
この人たち、原作では死人だったから体が多少壊れようが大丈夫だったけど、ドラマは生きてるからね。
さすがの宋嵐も肉弾戦では温寧に敵わんか。ドラマ温寧は体格が恵まれてるから戦ってるときの安定感がすごい。

引率の先生再び。
金凌は含光君の戦闘を今ここで直に見るまで、叔父の江澄と光瑶が最強だと思ってたらしいよ。上には上がいるんじゃ。ふふふー。
杖の音について行くことに。
したのはいいけど、忘機の返事は?
ここで本当は薛洋と霧の向こうで戦ってる忘機が琴で「べん」って返事してくれるんだよ。危機的な状況なのに何か微笑ましいんだよ。ドラマ、景儀の面白ネタまで入れろとは言わないから、せめて忘機の「べん」は入れて欲しかった。音だけなんだから。

義荘。
義城編になってから、いやに子真が目につく。お顔が東洋系じゃないから浮いた感じもあるし、鮮やかな赤い校服だから余計なのかもしらんけども、ドラマの現在編では思追たち藍氏の弟子の次に絡む脇役として格上げされてる。それでもこの先ずっと味方位置だから、多少目に付いても無下にできないのよね。より印象付けるために義城編で目立たせようという魂胆かスタッフ。


棺の中に星塵の遺体。
泣く阿箐の訴えを理解するために共情をやります、で、次回持ち越し。
金凌、心配してくれてるのね。言い方が喧嘩腰なのは江澄のせいかなー。

陳情令感想 36話 知己の告白

陳情令第36話感想です。
原作との比較と、がっつりネタバレしますのでご注意。



宿。
酔っ払い忘機第一段階。寝る。
…いや寝てないのか?
目、開いてるのが何か、観音様のように見える。開き具合と角度が。
そして羨が可愛い!お顔が可愛い!
回想を差し込んでるからか、座学時代の子供に戻ったみたいな優しいお顔が愛しい。あの頃は平和だったなぁ。

温寧召喚。
ドラマでは忘機が自分から酒を飲んでましたが、原作は羨がわざと忘機に飲ませました。酔わせて寝てる間にコッソリ温寧を呼んだのは、過去編で暴走した温寧が藍氏の門弟をたくさん殺してるから。忘機には会わせたくなかったの。
身体中に付けられた太い鎖引きずってゆっくり歩いてくる姿が辛い。切ない。羨が自分から走り寄って行くのがね、もう。うぇんにーん!(泣)

温寧解放。
思考能力を抑えるために頭に刺顱釘(ぶっとくて長い釘)が刺さってた訳ですが。
原作温寧は完全に死人だったから気にしてなかったけど、ドラマ温寧は生きてんだよね。だ、大丈夫なの。傀儡とは言えよく生きてたな。
自我を取り戻しました。
温寧もこの16年間は意識がなかったような状態だったのだね。羨も温寧も、突然16年後にタイムスリップしたみたいなもんか。
それなら謝罪の姿勢をするのも頷ける。温寧からしたら、子軒を殺してしまったことで伏魔洞で羨に激昂されたところから、冷却期間なしの再会になるわけだから。
比べて羨はその後、金鱗台→不夜天の大惨事を経て、蘇った後もある程度時間が経ってる分、もう16年も経ったのだと自覚も実感もしてる。その差が「ちゃんと立って話せ(もう許してる)」なんだろうと思う。加えて、取り返しのつかないことをしてしまった温寧の苦しい気持ちが、誰よりもよく分かるんじゃないかしら。
言外に悪いのはお前じゃないと言ってやれる羨も、羨を恨むことを知らない温寧も、どっちも優しい。魂が綺麗。それなのに世間一般的にはこの2人が極悪非道な大悪党なんだから、世知辛いわ…。

酔っ払い忘機第二段階。奇行。
ドラマでは羨が温寧をさっさと逃してましたが、原作では着いて来ようとする温寧を忘機が突き飛ばします。ヤキモチ。
って言うか、刺顱釘刺さってても抜いた後でも羨の後ろ着いて歩きたい原作温寧が可愛いんだよ!ヒナ…ヒナだ…(和)ドラマ温寧にも名残があって嬉しい。
こっから先の忘機の奇行は、原作のもっと終盤にあったエピソードの一部+αです。BL回避も兼ねてこっちに持って来たか。
奇行自体はまぁ、色々とヘビーな修真界からしたら微笑ましい部類と思われる、けど、なんせ含光君だから。待って!?ってなるわなー(笑)

宿に帰って来ました。
忘機vs.鬼面の男。
これ本来は櫟陽常氏の墓所での戦闘で、鬼面の男が墓から掘り出した死体の胴体が片腕兄さんのものでした。
ドラマでは刀霊を奪いに来た様子。逃走に使った伝送符は相当な霊力を消費する高度な術なので、鬼面の男が雑魚ではないのが分かる。

一難去ってちょっと一息。
忘機ー!(笑)
茶碗の水を頭に持ってったのは予定通り?それともアドリブ?
奇行が過ぎて笑ってしまったわ。さっきまで戦ってたのに気が抜けるー。

羨を助ける理由。
ドラマ→「悔いがある」
原作→答えない

答えないことに意味があったんだけど、ドラマはブロマンスですから。うっかり泣きそうになった。そうね、悔しかったよね。
…って、しんみりしてたのに、次のカットで叫びそうになった。忘機が羨にもたれ掛かったのかと思ったんだよ、ビックリしたよ!!
立とうとしただけだった。紛らわしいわ!
て言うかこのアングル、わざとですよねスタッフ。全力ありがとう!
もう、狙われてる読破組み(瀕死)

朝。
子供たちのコスプレのクオリティが高すぎる(笑)
何この完成度。姿だけでなく情報の正確さもすげぇ。
前生で命を賭けたことが子供の遊びのネタになるんだから、16年って長いんだなぁと思った。今が平和な証拠と割り切れる、屈託ない笑顔の羨が彼らしい。
ちなみに原作ではちゃんと夷陵老祖役の子がいました。陳情(仮)と陰虎符(仮)も持ってた。子供、侮れねぇ。

素面に戻った忘機。
うへへ(によ)
すみません、顔がニヨる。ありがとう、この忘機やってくれて。本当に好きなものがバレてなくて良かったのぅ。ふふふー。
信じる。
過去編のときと立場が反対になってるやり取り、ドラマではちょいちょい出ますね。過去編の忘機は羨を信じると言いつつ揺れ動いてたけども、この羨の「信じる」は本気なので。忘機ビックリした顔してるけど、それだけあなたのこれまでの生き方が評価されてるんだよ。忘機にとっては他の誰からの信頼より、羨からの無条件の信頼が一番価値のある嬉しいことなんじゃないかしら。

蜀東へ。
義城編来たよー!
農民に話を聞くこのシーンのロケ地、もしかして過去編の温氏訓学で忘羨と子軒が肥やし撒きしたとこと一緒?

義城で弟子っ子たちとバッタリ。
景儀が霧しか見えない上空を見て「あれは含光君の避塵」と言ったのは、原作の名残です。忘羨が弟子っ子たちと会ったとき、霧のせいでお互いが見えてなくて攻撃し合っちゃって、そのときに避塵特有の青い剣芒が見えたの。ドラマ、あの台詞言わせるならせめて剣芒のCG入れておくれ。
懐かしのリンゴちゃん。
いたね、ロバが。過去編が長くてうっかり忘れるとこだった。いやしかし弟子たちが出ると賑やかで和むわー。

羨の指パッチン。
夷陵老祖の本領。ドラマは絵的に見せる都合でか羨が邪を操る際に「曲」を使うけども、本来はこういう「音」が多いです。陳情や口笛を使うときも、一音を長く吹くのは召喚の合図とか、音の最後を跳ね上げるのは「引け」の合図とか。わりとシンプルで分かりやすい。
ドラマの傀儡は白瞳で生きた人間のはずなんだけど、義城の傀儡は黒目だし一瞬で消える(死体が残らない)し、過去編の傀儡とは元から違うっぽい。羨の言うこと聞かない→ただの彷屍じゃなくて傀儡(誰かに操られてる)→陰虎符が使われてる→威力が弱いから複製品、という推理。
忘機vs.鬼面、再び。
忘機がバトル担当してる間に羨が弟子たち連れて移動。
引率の先生(笑)
子供時代からずっと見てきたからか、あの悪ガキが指導する立場になってるのが感慨深い。若干いい加減臭がするのは愛嬌。死地を何度も越えてきた上に一回死んでる経験は伊達じゃないのよ。

葬具屋さんにお邪魔する御一行。
羨の丁寧な外面よりも、本心(戸を閉めようもんなら蹴破る)を聞いたときの方がいい顔してる思追が多少心配になった。待って、そこ尊敬するとこじゃないからね!?
思追、素直で可愛いんじゃよ。含光君、いい子に育てたなぁ。
店主さんは傀儡でした。
原作から補足すると、彼女は「活屍」という状態。彷屍の亜種みたいなもんでしょうか。肉体が死んでることに気づいておらず、生前にやっていたことを繰り返してます。でも死んだ肉体は自由に動かないので、針に糸を通すなどの細かい作業はできないの。基本害はないので放っとく。
ドラマ羨は最初から活屍だと分かってた雰囲気でしたね。彼女に関わるなと指示を出す声が優しい。


厨房確保できました。
さてお手伝いは誰だ?、で、次回持ち越し。
そんなの決まってるじゃーん。

陳情令感想 35話 刀霊の導き

陳情令第35話感想です。
原作との比較と、がっつりネタバレしますのでご注意。



逃走中の羨と金凌。
身内のためなら自己犠牲も厭わない、と言うか自己犠牲と思ってないんだろうな、当たり前すぎて。得意分野だから余計。
ドラマは献舎の傷もまだひとつ残ってるので、呪いをふたつ抱えてる状態。平気なわけがないんだよ、おバカー!

月を眺めながら羨を待ってる忘機。
絵になる。美しい。
「江澄は永遠に味方で、藍湛とは対立すると思ってた」
まさに同じことを澄も思ってたと思うわ、羨はずっと自分の傍にいるって。羨は前に進もうとしてるけど、傍に誰もいない澄は裏切られた感から抜け出せないんだろうな…。

金凌から悪詛痕移したの、速攻バレました。
ドラマ忘機、割と冷静だな。原作忘機は、ちょっと目を離しただけでお前はまた余計なもの拾って!って形相と行動をします。だから離れるの嫌なの。
「お前らしい(お前はいつも覚えていない)」
ふおっ!
これね、おんぶに関してはドラマの回想で合ってるんだけども、原作羨の欠けた記憶のことも含んでると思うんだ。忘機、どんだけ切なかったか。
確かに、忘機からしたら玄武洞への道程も大事な思い出だと思います。きっと羨を失ってから何度も思い出してたんでしょう。でもドラマ忘機の表情と声のトーンが秀逸すぎて、それのことだけ言ってるとは思えないんだ。もっと心の奥の声に聞こえるんだ。読破組の心を揺さぶりやがってコノヤロウ!(褒め言葉)
記憶力が悪い羨。
理由があるんだよ!
今は亡き実母が幼い羨に言い聞かせた言葉がね、あるのです。羨が楽しく幸せに生きられるように、お母さんが息子に教えた処世術。
ドラマでは語られませぬが、決して羨のおつむが残念な訳ではない。

羨の運び方。
ドラマ→強引におんぶ。
原作→お姫様抱っこ。

原作忘機も割と脳筋なので。おんぶが嫌ならお姫様抱っこ。自分で歩かせると言う選択肢は元からない。
体格差があんまりないドラマ忘機ではお姫様抱っこは無理かー。
や、良いっす、おんぶ。顔が近い会話シーン、ありがとう!(によ)

宿。
何かえらい気合い入ってる、と思ったら部屋の扉蹴り開ける忘機。
ぶはっ!
ありがとうスタッフ、これやってくれて!
ドラマと原作で忘機の意図が若干違う気はするけども。いい、大丈夫、無問題。
どっちの忘機も通常では考えられない行動なのです。品行方正、雅正が家訓の含光君ですから。
原作忘機は羨をお姫様抱っこしていたので、両手が塞がってるから足で蹴り開けたの。雅正より羨優先。中にいる人完全スルーで、そのまま寝台まで運びました。
ドラマ忘機からは、何やら怒気を感じる。あれか、羨と別行動しなきゃいけない理由を作った元凶が中にいるからか。そのせいで羨がケガと呪いまで増やしてたんでは、さぞご立腹でしょう。

捕まえたのは懐桑でした。
ビビってる(笑)
行路嶺の人食い霊堂の噂と祭刀堂の話。
語られる聶氏の秘密。これだけでも面白い話だと思う。羨の人生に負けず劣らずヘビーな内情を抱えてたのね、聶氏。過去編で聶氏が金氏ほどあからさまに羨を攻撃しなかったのは、自分らも邪道に手を染めてる負い目があったからか。
ドラマでは副葬品として墓に入れるのは邪崇や悪霊で人じゃないから邪道じゃないと言ってるけど、壁の中にあったの人骨だからね。ここら辺原作と混ざってるので補足すると、壁に埋めてるのは怨念を抱えてて放っとくと直に凶屍や彷屍になる死体です。副葬品にするために殺したり、生き埋めにしたりしてるわけではないし、それで一般人に危害を加えてるわけでもないとは言え、術式として死体や怨念を使ってるなら、羨の鬼道と何が違うんだ。
座学時代の懐桑が言った言葉を復唱する羨。
単に扇子見て懐かしかったからとかじゃない気がする。わざとっぽい。懐桑にしか分からないように、自分の正体をバラすような行為ですし。
この時点ではまだ現在編の黒幕が彼だとは気付いてないはずなので、意味深な行動を取る羨の意図が分からない(うぬ)。
スリードを狙ったのかな。知らない人だったら、羨の復唱で懐桑が仮面の若君の正体に気づいたと思うかもしれない。

懐桑が退散したお部屋。
無言で羨の服の裾をめくろうとする忘機。
おい(笑)
他意がないのは分かってるんだ、心配してるだけって分かってるんだけど!橋の上でと言い今と言い、何かひとこと断ろうよ、強引で羨もびっくり。口数少な過ぎなんじゃー。
ドラマでは雲深不知処で鎮めたっきりの様子ですが、原作では道中で毎晩合奏して鎮めてました。冥室で啓仁先生を失神させたときのみならず、忘機は連日急拵えで音が外れる竹笛を聞かされてたの。思えば耳が良い藍氏直系には苦行だったよな〜、というのが羨のあのすまなそうな笑顔。そして忘機の微笑みが悪いニヤリ笑いに見える(笑)
ドラマと原作を混ぜて考えると、直した笛の正確な「安息」で剣霊が鎮まらなかったのは、下手な音に慣れてたからじゃなくて、羨がひとりで吹いてたからじゃないの。忘機の琴と合奏じゃないとイヤ、ていう。
…うっかり可愛いワガママだなと思ってしまったじゃない、剣霊のくせに!こいつの正体知ってると余計に可笑しい(ぷぷ)

久しぶりなのでおさらい。
封悪乾坤袋に入ってるもの。
ドラマ→剣霊。
原作→左腕。

再び祭刀堂。
だいぶドラマオリジナルになっておりますね。
剣霊の正体は刀霊で、赤鋒尊の覇下(バーシァ)と判明。明玦兄は死んだことになってるけども、発狂したあと逃走したまま死体は見つかってないことも判明。
忘羨の推理を傍で聞いてる懐桑が何やら不穏。初見の人は誤解しそう。いや確かに絡んではいるけども。
しかしドラマ、壁の死体全部掘り返したのが無駄骨とか、後で直さなきゃいけない懐桑たち聶氏の人たちが不憫。
原作では壁の中の死体のひとつに、片腕兄さん(左腕のあだ名)の両足が縫い付けられてました。
祭刀堂の外で懐桑とお別れ。
このしおらしい様子が半分芝居かと思うと、同情と立腹が半々で複雑。光瑶と違って悪意で利用してるのとは違う、けど、利用してることには変わりないので。振り回される羨が大迷惑という。忘機(羨専用セコム)頑張れ!

櫟陽。
悪詛痕は足にあるんだが、何で腕を気にする?
って思ったら、献舎の傷のことを言ってる様子。献舎の呪いも悪詛痕の内なのか。
「問題は悪詛痕じゃない」
どう言う意味?
何にかかる台詞か分からない。深刻そうだし忘機に聞こえないようにモノローグでの台詞のとこ見ると、重要な気がするんだけど。体調不良の原因の話じゃないの?
献舎の傷も金凌から移した悪詛痕もタイムリミットがあるものだから、時限爆弾ふたつ抱えてるみたいなものなのに、それ以上の問題ってなんだ。

「脱いで見せようか?」に対して。
ドラマ忘機→無言で無視。
原作忘機→「部屋に入ってから」

見る気かーい!
原作忘機…(笑)

羨の推理。
赤鋒尊を殺した者と、莫家荘に刀霊を放った者は別人。
これ原作初めて読んでたときも、頭こんがらがって「???」てなってた。真相全部理解した状態で見て、ようやく言ってること分かった。羨の推理力すげぇな。
ここで突然羨が脈絡のない話を忘機に振ったのはワザとです。忘機のうっかりミスを期待したんだけど引っかかってくれなかったの。さすが忘機、その手には乗らん。

旗亭酒楼。
ドラマは過去編で既に来てるとこだからね。回想が懐かしい(しんみり)。
原作では現在進行形で起きてる常氏の怪異でしたが、ドラマでは羨たちが座学時代に解決してますもんね。十何年も語り継がれてたんだなぁ。
薛洋の動向。
ドラマ薛洋、羨が死んだ後すぐ自分から金氏に行ってたのね。自分からというか、十中八九光瑶が手引きしたんだろうが。
薛洋おさらい。
櫟陽常氏で羨たち座学組みと星塵宋嵐組みに捕まる→当時聶氏にいた孟瑶(光瑶)が聶氏に連行→聶氏が温氏の襲撃を受けてる隙に逃走→7年くらい行方知れず(光瑶の庇護下にあったと思われる)→羨の死後、金氏へ→光善の下で陰虎符の復元作業→光善が死んで光瑶が宗主になり金氏から追放→今は?

世は無常。
忘機が自ら酒を飲むほど世を嘆いたのは、星塵と宋嵐を憂いてだけではないと思う。自分とは関係ないことに巻き込まれて人生を狂わされた星塵と宋嵐が、過去と今現在の羨に重なったんじゃないのか。


無常ゆえ酒を食らう、で、次回持ち越し。
羨、笑ってられるの今のうちだけだぞー。
忘機に酒を飲ませてはいかんのだ。色んな意味で。

陳情令感想 34話 懐かしき顔

陳情令第34話感想です。
原作との比較と、がっつりネタバレしますのでご注意。



仙子から逃げる羨。
悪気全くない顔してる仙子が可愛い。
呼ばれて飛び出る忘機。
金凌と含光君はもちろん顔見知り。傍若無人な金凌坊ちゃんも含光君は怖いか。
羨が怖がってるのが金凌じゃなく仙子だと分かったときの含光君のお顔がね。「え、こっち?」みたいな。ちょっと可愛らしく見えた。人らしいお顔するようになったなぁ…って前にも言ったような記憶が。

自称清河の事情通に話を聞きます。
ここから5里ということは、大体2㎞ちょっとくらいかな。意外と近かった行路嶺。
聶氏は懐桑が宗主になっておりました。
過去編のままの無害な彼が宗主になったのか相変わらずだなー、とか思ってたんだ、このときは。

行路嶺に向かいます。
羨が犬嫌いな訳。
簡潔に答えてますが、恐怖症レベルのトラウマ抱えるくらいなので、ご飯の取り合いがどれだけ凄惨だったか想像に難くない。無傷なんてなかったんだろうと思う。野犬が本気出したら人間の子供くらい噛み殺すからね。

墓所に着きました。
9話でも思ったけども、やっぱり白い霧の中でも目立つのは白い忘機の方。黒い羨の方が背景に溶けて同化してる。同じ白でも自然界からしたら忘機の白は異質ということか。
地下墓地の蓋的なドームに入り口こじ開けたにしても、瓦礫多すぎない?
中へ。
死霊を使役する羨は他の人より死霊に近いところにいる、ので、声も聞こえやすいようです。原作羨はここで「すごくうるさい(死霊の声が)」言ってた。風邪盤の意味(…)。

祭刀堂。
霊がいるなら問霊で金凌探そうと思ったら、答えてくれてる霊が金凌本人でした。
初めて字面で読んだときはゾワっとしたんだ。でもドラマで映像として見てたら、金凌、どうやって壁の中に入った?とか、ツッコミどころが満載と気づいた。大丈夫、気にしない。
謎だらけだけど、とりあえず金凌救出して外へ。
行き渋る忘機が…!
だよね、離れたくないよね!(超頷)
原作忘機は特に自分の目の届かないところで羨に死なれてるから、現在編になってからは別行動取るの嫌がります。ドラマ忘機にも引き継がれてて嬉しい。言い含める羨がお兄ちゃんのようだ。

清河の宿。
悪詛痕とは、邪崇の怒りを買った者が目印に体に付けられる印です。これがあると邪崇が殺しに来る。時間が経つにつれてどんどん広がっていきます。金凌は墓所を破壊したことで、そこにいる邪崇の怒りを買ったんだね。
目覚めた金凌が慌てたのは、原作莫玄羽が断袖(男色)って知ってるから。ドラマ莫玄羽はノーマルな色魔であって、貞操の危機を感じる要素は本来ないんだけど、たまにこうやって原作ネタを差し込まれると読破組は違和感よりもニヨる。
江家の玉佩。
師姉の玉佩は江氏粛清のときに割れてるから、金氏に入って落ち着いた後にでも作り直したのかな。師姉の婚礼の前に貰った羨の玉佩は、たぶんその後の戦乱で失われたんでしょう。江家と繋がるものを金凌が身につけてるのが嬉しい反面、自分には残ってないし、あっても着けられないのが寂しいし切ないだろうと思う。

金凌追って出た町で江澄と再会。
ドラマは役者さんが一緒だから、まぁ、まぁまぁ。本来全く姿が違うので、澄が羨だと分かったのは犬に対する怯え方が決め手だった様子。ちっちゃい頃から見てるから、仕草ひとつで分かるあたりはさすが。
現在編になって、一番見た目が変わったのは澄だと思う。むしろ他の人は過去編と変わらなさすぎて、澄が出ないと16年も経ってるって忘れそうになる(しっかりしろ)。

お宿に連行。
からしたらただただ可愛い仙子ですが、羨からしたら軽く拷問。仙子が賢い子で羨に危害を加えないと分かってるからやってるんだろうけども。

ここで羨が助けを求める相手
ドラマ→師姉
原作→忘機

ですよねー。ドラマは師姉だろうと思う。
江澄が辛辣。
見た目は変わったけど中身は変わってなかった。16年間、誰にも吐き出せずに溜め込んでたなこれは。澄、友達いないから。過去編から孤立してる気配はしてたけど、羨がいなくなった後は本格的にボッチだったっぽい。羨を憎むことで孤独に耐えてたんだろうか。
でもこれよく聞いてると、悔しいのとヤキモチの裏返しに聞こえるのですよ。蘇ってたのなら何で一番に俺んとこ来ないんだ、ていう。自分との約束ほっといて忘機優先になってる(ように見える)羨が許せないんだなーと思う。こっそり蓮花塢に帰って来いって言ってる自覚があるのかないのか。この16年自分は苦労してきたのにへらへらしてんな!的なお怒りもあって癇癪起こしてワーッてなってる状態。澄らしい。
羨曰く、腹を立てると相手が一番傷つくことを選んで暴言を吐くのが澄なので。友達はできそうにないな…。

金凌の割り込み。
何を言ってるのかと思ったら、羨を逃すための作戦でした。
甥っ子、案外澄の扱い分かってた。わがままお嬢だけど、受けた恩はちゃんと返すのね。口は悪いけど実は情に厚いところもある辺り、澄の良いところも受け継いでるじゃない。
そして、紫電で拘束したとは言え仙子を連れてってくれる澄は、こっそり優しい。
金凌は江氏の者じゃないんだけど、宗主の甥っ子だからってことで江氏の門弟たちが従ってるのか。偉そうだけど子供が背伸びしてるっぽくて、あんまり腹立たない。ていうかわざとらしいよ、頑張れ凌!
紫電の序列に金凌が入ってました。
江氏最大の仙器を甥っ子とは言え金氏の跡取りが使えるようにしとくとか、大丈夫か澄。どんだけ金凌を大事にしてるか分かる。今の澄には凌しかいないもんな。

金凌と逃走。
シェンズちゃん!(笑)
吹替…!
いや、言いにくいだろシェンズちゃんて。中国語の小仙子(シャオシェンズ)も負けてないけど、名前が遊女みたいだとか以前に早口の修行かと思うわ。
文句言うけど、ちゃんと人の話を聞こうとするんだよね。金凌も根は素直でいい子だと思う。そして環境から来る反骨心が良い方向に向いてるのが頼もしい。ここら辺の負けず嫌いっぷりも澄似だな。
ちゃんと謝れてよかったね、羨。


悪詛痕を自分に移します、で、次回持ち越し。
うわ、ちょっとの間でだいぶ広がってる。
これ金凌は自分に悪詛痕があるの気づいてないんだろうか。付けられたばかりだったから、まだそんなに違和感なかったのか?

陳情令感想 33話 16年後

陳情令第33話感想です。
原作との比較と、がっつりネタバレしますのでご注意。




不夜天。
邪道はどっちだ。
自らを正義と疑わない連中の異常さが怖い。結局陰虎符が欲しいだけで、破片に群がる群衆が浅ましくて気持ち悪い。
で、1話の冒頭に繋がる訳です。

「戻るんだ」
どこに?
裏があることに勘づいた忘機なら、盲目的に正道に戻したい意味での「戻れ」ではない気がするんだ。やっと殻にほとんど割れるほどのでっかいヒビが入ったのに。遅すぎた。
ドラマ羨にはもう、何も残ってないから。守るべき温情一族は全滅、師姉まで失って。「絶望」という言葉がものすごく重いです。自分が生きてなきゃいけない理由が分からなくなっちゃったんだろうな。

トドメを刺しに来る江澄。
江氏粛清の際の澄を思い出した。処理しきれない悲劇に見舞われたときに、羨を悪者にして逃げる悪い癖がまた出たなと。同じように思いとどまったけど、あのときと違うのは羨が自ら死ぬ気だったこと。
羨としては、これで澄を守れる、柵から解放してやれると思ったんじゃないかしら。世情が完全に羨=悪の一色である今、たとえ身内であっても情けをかけず、自らの手できっちり粛清する江宗主は立派な指導者であると評価されるでしょう。憎しみは全部自分が持って行くから、お前は軽くなれと願ったんじゃないかな。
ただね、澄は小さい頃から癇癪起こしてワー!ってなってやり過ぎた後、後悔して凹む子だから。今までは師姉と羨がフォローして引っ張り上げてくれてたけど、もうどっちもいない上に「弟」でなく宗主だから。自分が天辺で誰にも頼れない。この後の澄の状態が何となく想像ついてしまう。

ちなみに原作ではここら辺、どうなっているかと言うと。
まず大前提として、乱葬崗に阿苑、温婆さん、四おじさん含めた50名ほどの温情一族が残っています。金鱗台で処刑されたのは温情と温寧だけ。まだ守るべき人たちがいる。
不夜天の決起大会で師姉が殺され、陰虎符を発動させた羨は、阿鼻叫喚の中、自らも満身創痍で前後不覚に陥りながらも仲間たちが待つ乱葬崗に帰ります。この帰路の羨の記憶が抜け落ちてしまっていることが、原作では最重要。
決起大会から3ヶ月後、仙門連中が体勢を立て直し、羨と温氏残党を討伐するため乱葬崗を襲撃したのが、後に第一次乱葬崗殲滅戦と呼ばれる戦。
この激闘で羨の術が暴走し、羨は自らが召喚した凶屍たちによってカケラも残らないほど引き裂かれて死亡します。残った温氏の人たちは羨亡き後全員殺されて、死体は全部伏魔洞の血の池に投げ捨てられました。
前からちょいちょい名前を出してるこの第一次乱葬崗殲滅戦(と羨の欠けた記憶)に絡むエピソードが、原作の柱と言っても過言じゃないんだけども。ドラマにするには検閲通らなかったか。BL臭するとこ削りさえしたらめっちゃいい話なのに、ここまで綺麗にすっぱりカットとか残念すぎるー(よよよ)
ドラマでは羨の死に目に会ってる忘機ですが、原作では故あって殲滅戦不参加でした。よって羨の死は人から聞かされる。そりゃ悔しかろうし信じたくないわな…。

そんな訳で、ドラマは不夜天での羨の身投げで過去編が終了。
羨、享年22歳。15歳の座学時代からの怒涛の7年。辛かった…!!
ここから先は全力で幸せになってもらう!
いざ現在編!


16年後。
ドラマ2話からの続きになります。
過去編終了時の忘機は23歳くらいなので、ドラマ現在編は39歳くら、い。
金丹万歳!(修為が高いほど容姿を若く保てる)

雲深不知処、影竹堂。
忘機の手が綺麗。
楽器と剣を扱う手って正反対な気がするの。両立が可能なだけでなく、どっちも他より頭何個ぶんも飛び出るような威力を出せる絶妙な手を持ってるってすごいと思うのよ。忘機の努力の賜物なんだろうなぁ。

お目覚めの羨。
莫玄羽の年齢ははっきり分かりません。ドラマでは莫家のいとこが20歳過ぎてるらしいので(原作は17歳)、おそらく羨の享年とどっこいの20代前半と思われ。
シリアスだー。
いや、うん、ドラマは仕方ないす。あの終わり方した直後に、原作みたいな雲深不知処から逃げ出すぞーってわちゃわちゃコメディが始まったら戸惑う(笑)
忘機と羨の心の在り方、というかお互いに対する存在感も原作とはちょっと違うし。
ただ、根っこは違うけども(原作忘機は恋情、ドラマ忘機は友情)どっちの忘機も羨不在期間中に殻割ってますから。ドラマ羨のちょっと意地の悪い言葉は刺さったと思うけども、この先はもうブレませぬ。

朝。
この滝は冷泉(寒潭洞)に繋がってると思われる、ので、忘機が滝の前で琴を弾いてるのは朝のお務めとかでしょうか。寒潭洞の封印を維持するためとか、そんな感じの。
屋敷の中を散策する羨。
座学時代が大層懐かしい。子供でいられた時間が愛しいです。江家に関してはもう遠い話なのが辛い…。
白ウサギちゃんたちは相変わらず可愛い!もふもふ。癒し(和)
冷泉に浸かってる忘機。
あ、ここで出すのね、戒鞭の痕。シチュエーションは違うけども原作でも羨に問われて答えないシーンはあって、原作は羨の欠けた記憶に絡むので忘機としては「言わない」より「言えない」に近かったんだけど、ドラマは言ったら羨に気を遣わせるとかの考慮から「言わない」の方向だったっぽい。
で。
この先一切触れないのに何でわざわざズームアップまでして見せた、温氏の焼鏝の痕!
原作ファンへの配慮ですかそうですか、ありがとう!ドラマでは微塵も語られなくても、読破組はあれの謂れを知ってるからね。ドラマ忘機にもあるんだと思ったら幸せ。ニヨる。

冥室へ。
ドラマは朝から忘機が外にいたから予測はしてたけど、羨と一緒に入るのだね。原作は啓仁先生と共に忘機も冥室の中にいました。冥室から飛び出してきた思追たちは、忘機が逃がしてくれたの。そこに羨が駆けつける流れ。
啓仁先生を気絶させるためにわざと下手に吹くのは原作と同じ。音律を主とする藍氏は耳が良いから。不快すぎて耐えられなかったらしいので、もっと強烈に音外してると思ってたけど、ドラマわりと軽めの下手さ加減だったな(笑)
「安息」の共奏で剣霊を鎮めます。
莫家荘で忘機が持ったときは平気だったのに冥室で羨が持ったら大変なことになったのは、羨が詭道(鬼道)使いのため陰気の影響を受けやすい、と言うことらしい。
過去編のときにチラッと言った、よろけたり倒れたりする羨を忘機が支えたり抱き止めたりする構図が早速出ましたねーふふふ。現在編は忘機が吹っ切れてるから。出し惜しみしないぜ。幸せ!(によ)

静室。
夷陵老祖の悪名は健在の様子。羨の同世代や上の人ならいざ知らず、死後に生まれたような今の若い人たちにも「恐怖」として浸透してるのが辛い。
思追は出来のいい子。
これだけ頭脳明晰で落ち着いた子なのに、印象がどうしても「可愛い」なの。癒し。何だろう、空気か?

ドラマ羨は早起きだな。
これ朝だよね、昼じゃないよね、あれ?
ドラマ要素の陰鉄もまだ健在。ここら辺が入ってくると途端に原作より複雑度が増すんだ、頑張れ!
陰虎符のカケラを手本に、復元(複製)を試みてる者がいる、という予測は原作と同じ。でもさすがにドラマは過去編で実際に薛洋と絡んでるから、名前が出てくるの早いな。
「すべては俺を狙ってのことだ」
あの羨が不安そうにしてる…!
いやドラマ羨はこんな感じか。隣の忘機がなんか言いたそう。慰めたいけど今の時点では否定も出来ない。画面が切り替わらなくても多分、忘機は黙ったままでしょう。でも大丈夫、現在編の忘機はこの先ガッツリ態度に出るから。今はただあなたが羨の傍にいてくれるだけで嬉しい。

再び冥室。
剣霊の指す方角へ行ってみることにします。
寄っ掛かってくる羨から避ける忘機。
すみませんすみません、思わずニヨった。読破組なら多分分かってもらえると思うんだ。これ嫌がって避けたんじゃない。言葉にしたら「触るな」なんだろうけど、理由がね、思いがけず再会したばっかでまだ自制が効かないからなんじゃないかと。仏頂面なのが余計そう思わせる。不器用忘機(むふっ)
ドラマでは温氏討伐でも窮奇道や乱葬崗でも羨たち馬に乗ってたから、そんな珍しい光景ではないはずなんだけども、原作がほとんど御剣での空中移動だったからか、乗馬してる忘羨が新鮮に見える。

清河に着きました。
16年経っても過去と同じような逞しい商人がいるのねー。自分で美男子言ってる羨ですが、世家公子の風格容貌格付4位の実績がありますから。自惚れではない。
お久しぶりの金凌。
ていうかむしろ初めましてな仙子!可愛い!!
ものすごい心配してたのです。温晁が飼ってた霊犬がB級特撮仕様だったので、同じ霊犬の仙子はどうなるんだろうと。
生犬だった!しかも何か、ちょっとお肉付きすぎてない?と思うくらいコロコロぷりぷりで!
毛並みからしてシベかマラミュートでしょうか。多少小柄で丸みがあるので後者かな。登場した瞬間に心を持って行かれました。可愛い。もふりたい。何も考えてなさそうな平和なお顔が癒しです。


コミカルに逃げる羨、で、次回持ち越し。
そういえば羨、犬恐怖症だった。過去編がヘビーすぎて忘れてたわ。
羨には申し訳ないけども、やっぱり現在編は平和だなぁと思ってしまう。

陳情令感想 32話 絶望の叫び

陳情令第32話感想です。
原作との比較と、がっつりネタバレしますのでご注意。



金鱗台。
師姉より金夫人の方が憔悴してる。一人息子だったからな。
直接手を下したのは温寧であって羨ではないとは言え、世間的にはここセット扱いだから羨憎しになってるわけだけども、師姉と羨を完全に分けて考えるところは一貫してる金夫人。百鳳山巻狩りのときは金夫人のこの態度が腹立たしかったけど、こうなっても師姉を大事に扱ってくれる徹底ぶりが今は救われた気持ちになった。羨の身内だからという理由で師姉まで叩かれるような事態になったら目も当てられない。
本当はお祝いに来るはずだった1年ぶりの再会が、こんなことになるとは…。

詭道は精神で支えておりますので。
SAN値削られすぎてグラグラになってる状態では陰気に呑まれますよという。
陰虎符が、羨が弱るの虎視眈々と狙ってたんだなと思ったら。忘機があれだけ警告してた理由が分かる。危険。

不夜天の入り口。
温寧は金鱗台に出頭したときも暴走して暴れておりました。
原作から補足すると、このとき殺された30人ほどの門弟のほとんどが、金氏ではなく藍氏の者たちでした。原作でも詳細はないですが、温寧たちの処刑を言い渡す光善に、忘機が何か言ってくれたんだな。自分を擁護してくれた藍氏の人たちを暴走して殺してしまうという、最悪の状況だった様子。ドラマの流れだと、この暴走も誰かさんの差金としか思えないし、たぶん外れてない。
門から吊るされてる温氏の人たち。
本来なら乱葬崗に残ってる人たちがこんなところに…平気で約束を反故にされた上に、明らかに非戦闘員の温ばあさんまで晒し者にされて。これは羨怒るわ。

金氏主催の決起大会。
戦の前に盃を割る、みたいな文化が中国にもあるんだね。杯の酒を撒いてるシーン、紫電着けてる江澄の手だけ存在感がすごくて目が行く。
温情の骨灰を撒かれて消沈する様子の江澄、ですが。お前はそれで済むけどな!と思ってしまって。恋心があったくらいでそこまで関わってないから、ていうかむしろ、恋心があったからさすがに悲しい気持ちはあるけど、これで羨を蓮花塢に戻せる、て安堵のため息も混ざってない?
澄の心境も分からなくはない。けど、羨は体張ってんだよ、ため息ひとつで済まないんだよ!って、胸ぐら掴んで揺さぶりたくなった。すまん、お前が苦労してるのはよく分かってるつもりなんだ澄。

遅れて来た忘機。
もしかして温寧たちが処刑された後、乱葬崗に行って、羨と入れ違いになった?
それとも金鱗台で師姉か誰かに話し聞いて追って来た?

演説する光善。
んー、いや待って、残りの残党なんていないからドラマ。それ原作だから。
残党の全数把握してるわけじゃないから、残ってるかもしれんという前提で動いてるということかな。江澄も忘機も乱葬崗に行ってて十数人程度の非戦闘員しかいないの分かってるはずなのに、これだけ大規模な決起大会するって、情報共有してないのか、それとも金氏の力を誇示したいだけなのか。羨ひとりと対峙するにしてもこの規模の軍が必要と見たのか。
どうにも原作と違うシナリオにしてるが故の歪みが…。

羨登場。
なんなんだろうな、この会話。人間同士で同じ言葉を話してるはずなのに、全く通じない。
人間的に当たり前で真っ当なことを言ってるのは羨の方なのに、討伐軍たちのどこまでも自分勝手でトンチンカンな言い分が、正道側にいるというだけで正論としてまかり通ってしまう理不尽さよ。羨の嘲笑が泣き声に聞こえる。
集団リンチしてた奴がやり返されたら「残酷だ」とか、羨じゃなくても、は?と思うわ。あんた何しにここに来たの。人を殺そうとするなら自分が殺される覚悟もしろし。

開戦の号令。
目を閉じてる㬢臣兄様、人となりが見える。本意じゃないんですよね。止められなかったけど出来れば穏便に済ませたかったすよね。でもそんな兄上でさえ、羨が大人しく投降してくれたら、という立場なんだ。それが悲しい。
陳情始動。
メインで撮影されてるキャスト以外の後ろの人たちがわりと適当に動いてるのが、川中島(上杉祭り)に於ける高校生足軽くんたちのようだと思った。とりあえず剣振り回しとけばいいかーみたいな。大人数な総力戦あるある。
江氏だけ襲われません。
羨…!!
いや、ね、当たり前なのよ。誰を守るためにここにいるの、って突き詰めたら温氏よりも奥の一番大事な根っこにいるの江澄だから。誰に反撃しても江氏にだけは手を出さない。
ここで門弟が羨を大師兄呼びしてるのが嬉しかったんだ。縁を切ってても心が繋がってる感じがして。門弟たちもまだ羨を他人と思ってないのが伝わって来る。

忘機到着。
忘機が正道という大枠に囚われている限り避けられない対立、なんだけど。
「私を信じろ。何か裏がある」
あれ、忘機なんか気づいた?
原作にはなかった台詞です。原作では自然発生な事態を、ドラマは人為的に起こしてること多いから。

師姉来ました。
忘機、やめろって言ったり吹けって言ったり。羨とは主語がなくても伝わる間柄なのです、でいいですかそうですか。後者は怨念が師姉に攻撃しないように制御しろ、という意図で合ってる、と思う、たぶん。

「裏」と思われる人影。
え、待って、横顔のシルエットが懐桑に見えるんだが。いやいや、え、おかしい、そんなはず(混乱)
彼が黒幕なのは現在編になってからで、明玦がまだ生きてる過去編中は害のない普通の子なんだ。今このタイミングで彼が羨を陥れる動機はない。
あの人影は光瑶(もしくは蘇渉)でなければならないんだが…光瑶、か?あれ?
ドラマ、キャスト間違ってない?

人影の笛の音で事態が急変。
怨念が江氏を攻撃し始めただけでなく、死人が出るわ傀儡も出るわで、明らかに血生臭くなって初めて気づいた。羨は怨念に攻撃はさせてたけど、やってもケガ程度の威嚇で留めてたのね。
…って、だから、笛の音で死霊を操れるの本来は羨の専売特許なんだってば。誰でも出来たら羨の希少価値下がっちゃうじゃんドラマー(しょぼ)
でも仙士の連中は、明らかにさっきと違うとは思っても、それが羨の仕業じゃないとまでは思わないんだよね。違和感があっても、羨=邪道(悪)から動こうとしない。江澄でさえこの事態が羨の仕業と思ってるのが悔しい。誰が気づかなくてもお前は気づけよ!と思う。

師姉ー!!(叫)
ドラマは人影の介入による惨事ですが、原作は羨の制御を離れてしまった術の暴走でした。自責の感情で言えば、ドラマより原作の方が遥かに強かったはず。
師姉の言葉を最後まで聞けなかったことが、この先真相が分かったとしても、ずっと羨の心に残ってしまうんだろうなぁと思う。原作でも師姉が何を伝えようとしたかは分からないままです。でも「私の羨羨」て言ってくれてるから。続く言葉が羨を否定するものなわけがないと信じてる。師姉だもの。


羨の怒り、で、次回持ち越し。
こんな矮小なものが正義(正道)か。

ようやく次回でしんどい過去編終了、多少なりとも気が楽な現在編に突入です。長かった…!!(よよよ)