窖改

好きを語り倒す

陳情令感想 36話 知己の告白

陳情令第36話感想です。
原作との比較と、がっつりネタバレしますのでご注意。



宿。
酔っ払い忘機第一段階。寝る。
…いや寝てないのか?
目、開いてるのが何か、観音様のように見える。開き具合と角度が。
そして羨が可愛い!お顔が可愛い!
回想を差し込んでるからか、座学時代の子供に戻ったみたいな優しいお顔が愛しい。あの頃は平和だったなぁ。

温寧召喚。
ドラマでは忘機が自分から酒を飲んでましたが、原作は羨がわざと忘機に飲ませました。酔わせて寝てる間にコッソリ温寧を呼んだのは、過去編で暴走した温寧が藍氏の門弟をたくさん殺してるから。忘機には会わせたくなかったの。
身体中に付けられた太い鎖引きずってゆっくり歩いてくる姿が辛い。切ない。羨が自分から走り寄って行くのがね、もう。うぇんにーん!(泣)

温寧解放。
思考能力を抑えるために頭に刺顱釘(ぶっとくて長い釘)が刺さってた訳ですが。
原作温寧は完全に死人だったから気にしてなかったけど、ドラマ温寧は生きてんだよね。だ、大丈夫なの。傀儡とは言えよく生きてたな。
自我を取り戻しました。
温寧もこの16年間は意識がなかったような状態だったのだね。羨も温寧も、突然16年後にタイムスリップしたみたいなもんか。
それなら謝罪の姿勢をするのも頷ける。温寧からしたら、子軒を殺してしまったことで伏魔洞で羨に激昂されたところから、冷却期間なしの再会になるわけだから。
比べて羨はその後、金鱗台→不夜天の大惨事を経て、蘇った後もある程度時間が経ってる分、もう16年も経ったのだと自覚も実感もしてる。その差が「ちゃんと立って話せ(もう許してる)」なんだろうと思う。加えて、取り返しのつかないことをしてしまった温寧の苦しい気持ちが、誰よりもよく分かるんじゃないかしら。
言外に悪いのはお前じゃないと言ってやれる羨も、羨を恨むことを知らない温寧も、どっちも優しい。魂が綺麗。それなのに世間一般的にはこの2人が極悪非道な大悪党なんだから、世知辛いわ…。

酔っ払い忘機第二段階。奇行。
ドラマでは羨が温寧をさっさと逃してましたが、原作では着いて来ようとする温寧を忘機が突き飛ばします。ヤキモチ。
って言うか、刺顱釘刺さってても抜いた後でも羨の後ろ着いて歩きたい原作温寧が可愛いんだよ!ヒナ…ヒナだ…(和)ドラマ温寧にも名残があって嬉しい。
こっから先の忘機の奇行は、原作のもっと終盤にあったエピソードの一部+αです。BL回避も兼ねてこっちに持って来たか。
奇行自体はまぁ、色々とヘビーな修真界からしたら微笑ましい部類と思われる、けど、なんせ含光君だから。待って!?ってなるわなー(笑)

宿に帰って来ました。
忘機vs.鬼面の男。
これ本来は櫟陽常氏の墓所での戦闘で、鬼面の男が墓から掘り出した死体の胴体が片腕兄さんのものでした。
ドラマでは刀霊を奪いに来た様子。逃走に使った伝送符は相当な霊力を消費する高度な術なので、鬼面の男が雑魚ではないのが分かる。

一難去ってちょっと一息。
忘機ー!(笑)
茶碗の水を頭に持ってったのは予定通り?それともアドリブ?
奇行が過ぎて笑ってしまったわ。さっきまで戦ってたのに気が抜けるー。

羨を助ける理由。
ドラマ→「悔いがある」
原作→答えない

答えないことに意味があったんだけど、ドラマはブロマンスですから。うっかり泣きそうになった。そうね、悔しかったよね。
…って、しんみりしてたのに、次のカットで叫びそうになった。忘機が羨にもたれ掛かったのかと思ったんだよ、ビックリしたよ!!
立とうとしただけだった。紛らわしいわ!
て言うかこのアングル、わざとですよねスタッフ。全力ありがとう!
もう、狙われてる読破組み(瀕死)

朝。
子供たちのコスプレのクオリティが高すぎる(笑)
何この完成度。姿だけでなく情報の正確さもすげぇ。
前生で命を賭けたことが子供の遊びのネタになるんだから、16年って長いんだなぁと思った。今が平和な証拠と割り切れる、屈託ない笑顔の羨が彼らしい。
ちなみに原作ではちゃんと夷陵老祖役の子がいました。陳情(仮)と陰虎符(仮)も持ってた。子供、侮れねぇ。

素面に戻った忘機。
うへへ(によ)
すみません、顔がニヨる。ありがとう、この忘機やってくれて。本当に好きなものがバレてなくて良かったのぅ。ふふふー。
信じる。
過去編のときと立場が反対になってるやり取り、ドラマではちょいちょい出ますね。過去編の忘機は羨を信じると言いつつ揺れ動いてたけども、この羨の「信じる」は本気なので。忘機ビックリした顔してるけど、それだけあなたのこれまでの生き方が評価されてるんだよ。忘機にとっては他の誰からの信頼より、羨からの無条件の信頼が一番価値のある嬉しいことなんじゃないかしら。

蜀東へ。
義城編来たよー!
農民に話を聞くこのシーンのロケ地、もしかして過去編の温氏訓学で忘羨と子軒が肥やし撒きしたとこと一緒?

義城で弟子っ子たちとバッタリ。
景儀が霧しか見えない上空を見て「あれは含光君の避塵」と言ったのは、原作の名残です。忘羨が弟子っ子たちと会ったとき、霧のせいでお互いが見えてなくて攻撃し合っちゃって、そのときに避塵特有の青い剣芒が見えたの。ドラマ、あの台詞言わせるならせめて剣芒のCG入れておくれ。
懐かしのリンゴちゃん。
いたね、ロバが。過去編が長くてうっかり忘れるとこだった。いやしかし弟子たちが出ると賑やかで和むわー。

羨の指パッチン。
夷陵老祖の本領。ドラマは絵的に見せる都合でか羨が邪を操る際に「曲」を使うけども、本来はこういう「音」が多いです。陳情や口笛を使うときも、一音を長く吹くのは召喚の合図とか、音の最後を跳ね上げるのは「引け」の合図とか。わりとシンプルで分かりやすい。
ドラマの傀儡は白瞳で生きた人間のはずなんだけど、義城の傀儡は黒目だし一瞬で消える(死体が残らない)し、過去編の傀儡とは元から違うっぽい。羨の言うこと聞かない→ただの彷屍じゃなくて傀儡(誰かに操られてる)→陰虎符が使われてる→威力が弱いから複製品、という推理。
忘機vs.鬼面、再び。
忘機がバトル担当してる間に羨が弟子たち連れて移動。
引率の先生(笑)
子供時代からずっと見てきたからか、あの悪ガキが指導する立場になってるのが感慨深い。若干いい加減臭がするのは愛嬌。死地を何度も越えてきた上に一回死んでる経験は伊達じゃないのよ。

葬具屋さんにお邪魔する御一行。
羨の丁寧な外面よりも、本心(戸を閉めようもんなら蹴破る)を聞いたときの方がいい顔してる思追が多少心配になった。待って、そこ尊敬するとこじゃないからね!?
思追、素直で可愛いんじゃよ。含光君、いい子に育てたなぁ。
店主さんは傀儡でした。
原作から補足すると、彼女は「活屍」という状態。彷屍の亜種みたいなもんでしょうか。肉体が死んでることに気づいておらず、生前にやっていたことを繰り返してます。でも死んだ肉体は自由に動かないので、針に糸を通すなどの細かい作業はできないの。基本害はないので放っとく。
ドラマ羨は最初から活屍だと分かってた雰囲気でしたね。彼女に関わるなと指示を出す声が優しい。


厨房確保できました。
さてお手伝いは誰だ?、で、次回持ち越し。
そんなの決まってるじゃーん。