窖改

好きを語り倒す

陳情令感想 2話 再びの大梵山

陳情令第2話感想です。
原作との比較が多く、がっつりネタバレしますのでご注意。



川かダムか分からないけども、取水施設のような浅く水が流れるコンクリ(?)の上をロバ引いて歩く羨。
美しい景色なのに、服の裾びっしょびしょになってんじゃね?の方が気になってそれどころじゃない(笑)

道端の井戸で一休み。
後から来た人たちに場所をあけてあげる羨は、蘇ったばかりで同業者にあまり関わりたくないのもあるでしょうが、半分は優しさだと思ってる。
この世界の1里は400〜500mなので、井戸から大梵山までは約4〜5kmです。歩いて1時間くらいかな。
現在出回ってる風邪盤は、羨としては出来がイマイチのものです。改良する前に死んじゃったので如何ともしがたく。この手の憧れの人発言はほっとくに限る(笑)。でも故障じゃないんだぜ。

大梵山の麓で金凌登場。
2周目で初めて気づいた、このクルッと1周回って弓を構える射方、百鳳山の羨と同じだ!
一瞬なので見逃すとこだった。ちょっともう、嬉しいのと切ないので感情が忙しいわ。血も繋がってないし前生で面識もないのに、仕草とかうっかり面影を出されると悶える。
ドラマでは金凌に色魔と言われてますが、原作では色魔は色魔でも莫玄羽は断袖(男色)です。羨は普通に女の子好き。…だったんだけどねー。

で、江澄。
おおう、初っ端から刺々しい。24時間臨戦態勢を伺わせる雰囲気。16年間ずっとこんなんでいたのかお前と思うともう、1周目では感じなかったこの複雑な気持ちをどうしたら。
仙剣の貴重なアップは剣好きには嬉しい。
しかし江家と言えば家紋が九弁蓮なので、剣の名前が三毒(サンドゥ)とは言え、毒蛇っぽい意匠が意外だった。かと言って禍々しいかと言えば、青いからかそんなに陰な印象でもなく。こっそり蓮の飾りもついてるし。…え、あれ、これもしかして陳情(チェンチン)の飾りと色違い?(ガン見)

おいでませ含光君。
今思うとなんと豪勢な顔ぶれ。
まだ不慣れな方はとりあえず衣装の色で見分けましょう。

⚫︎姑蘇藍氏→白(+頭に白い抹額)
⚫︎雲夢江氏→紫
⚫︎蘭陵金氏→金(+額に赤いビンディのような印)

忘機に見つかりたくはないけど、昔と変わらない彼が嬉し楽しっぽい羨。禁言術はよくかけられてたから懐かしかったか。

補足:この世界の登場人物は年齢不詳です。修為が高ければ高いほど容貌を若く保てるので、見た目と実年齢が一致しません。過去編に入ったら順次年齢の計算をしていく予定ですが(原作でもざっくりとしか歳を記してない)、16年経っても見た目が同じなのは実写の都合ではないよ!と一応言っておく笑

川面に懐かしい人たちの面影。
つら…。自分が壊してしまった、大切な人。大切な約束。戻れるものなら。
羨のお顔が綺麗。基本よく喋る賑やかな人なので、本心が垣間見える静かなシーンは心が動きます。主に辛い方向に。この人の生き方、しんどすぎんだもの。
しかし字幕も吹替も雲夢を「うんむ」と言ってるのがどうにも。原作は「うんぼう」です。そのままじゃダメなのか。いいシーンなのに変なとこ気になって…!

温家の墓。
ここに来る前に、修士の墓があることに気づいた羨が嬉しそうな様子だったのは、強そうなのがいたら唾つけとこうと思ったからです。兵隊の獲得は早いもん勝ちなので。
ドラマオリジナルの要素がチラホラ出て来ました。大梵山の麓が温氏の領地とか聞いてない(あれ、違う?)。
原作にはないけどもドラマでは一度来ているはずの墓を忘れてしまってたっぽいのは、不完全な献舎の影響でもあったか。
現在編の藍家の弟子っこたちは原作だと大体16歳前後なんですが(金凌は思追より2、3歳下)、ドラマだと+3年で19か20歳くらいかな。

舞天女の祠。
風邪盤が反応しなかったのは、獲物が食魂殺でも食魂獣でも邪崇でもなく野良神だったからです。修士のみなさんも門弟たちも、風邪盤に頼りすぎ。ちょっと疑おう、不良品とか壊れたとかじゃなく。
この程度でも修士としてやってけてるんだから、16年前と比べたら随分平和な世界になったんだなぁと思った。

茶屋っぽいとこで待機してる江澄と含光君。
針の筵…!
ヤダこのギスギスした空気、胃が痛くなりそう。

「藍湛と封印したのに」

うん?
え、いつ?
原作は現在編で初めて訪れる舞天女の祠ですが、ドラマでは過去に1回来てるのだね。
あ、だからタイトル「再び」なのか。なんでかと思ってた。

外まで追ってきた舞天女は幻影。
なんで幻影なのかよく分からんのだが、まぁ、まぁまぁ。
で、ここでも金凌のクルッと回る弓の射方ですよ!最初に見た時はただかっこよく見せるためかと思ってたんだよ、私のバカ!(落ち着け)
直前に飛びながら射てるのは子軒の射方でね。こっちはさすがに血筋。
景儀の剣を勝手に使う羨。
何気ないシーンのようですが、2周目になると分かる。これもたぶん伏線のうち。他人が剣を抜ける意味。景儀、まだまだだな。
使った後、投げてでもちゃんと返してくる羨が優しい。

温寧ー!!
最初びっくりした。字面で読んでたときは、鬼将軍ていうくらいだから筋骨隆々で髭でも生えてる歴戦の猛者なイメージだったのです。ただ名前の漢字から受ける印象が柔らかいので、見た目に反して穏やかで優しい性質してる人なのかなと。
見た目は全く想像と違ったけど、後ほど蓋を開けたら中身はそんな感じでした。陳情令の貴重な癒し。
ここで羨が笛を吹いたのは、近くにいる彷屍凶屍を無作為に呼ぶためです。近くに墓があるのに、なぜかいるはずのない温寧だけが現れるというのは、羨にとってもビックリな事態。
薮を逃げる人影はあいつかー。改めて見るとめっちゃコソコソ出てきてたんだな、黒幕。
そして、最終的に誰もツッコマないのでサラーッと進むだけなのに、ちゃんと忘羨の音をあれだけ外して吹かせるドラマスタッフはいい仕事してると思いました。真面目なシーンなのに酷すぎて集中できない(笑)
耳障りなのに言うこと聞いてくれるんだよ温寧。いい子!

忘機に背中ぶつける羨。
これやってくれて嬉しい、絵面で見たかったんだ!
笛の音が途絶えて、あれ聞こえなくなった…って顔してる温寧が可愛く見える。ワンコ属性ブラボー。
ここで忘機は彼を魏無羨だと確信するわけですね。ていうか手、離さないのね忘機。離したくないんだね(によー)

景儀「江宗主が魏無羨を葬ったんでしょう?」

あー、うん。
ドラマは明らかにそう見えるように作ってますもんね。
言葉にしなくても意図が分かってしまうこと、お互いを思って口にできない隠し事、いろんな要素が絡み合って、結果、言えないことが多すぎて世間には歪曲してしか伝わらない。弁解もできない。子供の悪意はないけど遠慮もない言葉は刺さる…。

で、え、あれ?
ここで過去行っちゃうの?
お持ち帰りは!?←ない。いやあるにはあるけど(31話後に)、違うんだそうじゃないんだー。
ドラマはこの後の過去編を全部まとめて一気にやるので、現在編をベースに要所要所で細切れに過去を思い出す作りの原作とは流れがだいぶ違うくなります。そしてBL展開は全力回避なので(悲)、ほんとはこの後雲深不知処にお持ち帰りされた羨があの手この手で逃走しようとするも全て失敗し、最終的に忘機の腹の上で寝る羽目になると言う微笑ましいコメディネタは見られません。残念!

16年前の江家御一行様。
町の名前、彩衣鎮(さいいちん)なんだけど、吹替、さいいちょうって言ってる?
江澄の顔が優しい!
もう3人が仲良しなの見てるだけで幸せで泣けてくる。こんな平和な時間があったんだよ。
藍家の座学に行く途中で宿にお泊まりとかするんだね。原作では江澄と無羨の2人で、師姉はいませんでした。弟2人に挟まれる師姉は何かと大変ですが楽しそう。
原作設定ですと師姉は羨より2、3歳上で、江澄は1個下くらいなので、座学時代は羨15歳、江澄14歳、師姉17歳くらいか。


次回から本格的に過去編突入。
原作よりかなりボリュームがある過去です。