窖改

好きを語り倒す

陳情令感想 30話 涙の晴れ姿

陳情令第30話感想です。
原作との比較と、がっつりネタバレしますのでご注意。



老祖羅盤てなんぞ?
風邪盤の改良型っぽい?
原作風邪盤は羨が開発した霊や悪霊を探知できる仙器で、まだ改良の余地ありのうちに羨が死んでしまい、精度が多少心許ないまま世に普及しました。
ドラマではまさに改良真っ最中っぽかったんだよね、前回の爆発シーンから察するに。そうすると、生みの親の羨がまだ成功していない改良を、あの偽弟子がやったってことなの?
ちょろまかした羨がいい顔してるとこ見ると、口だけじゃなく実際モノとして良品の様子なんだよね。羨より偽弟子の方が開発技術が上だったとすると納得いかんのだけども、自分が改良したことは伏せて夷陵老祖のネームバリューで売ろうとしてる偽弟子は、合理的なのか良心的なのか悩む。
あ、すり替えに関しては、許可なく名前使ってるのを黙認してやってんだからそのくらい許されると思う。

夷陵で江澄、師姉と再会。
温寧を締め出す江澄です、が。
ごめん、変なとこに萌発動した。閂かける江澄の背中に羨の手が!
なんだろう、なんか、江澄の態度にオイと思って止めようとした仕草なんだろうと思うんだけど、肩を掴むとかじゃなく背中に手を添えてる感じなのがキュンとしたんだよ、なんでかな!
多分、萌えるとこじゃないんだ。江澄の態度は理解できるから強く出られなかった結果、控えめな感じになっちゃったんだと思うと、羨の心情的には澄にも寧にも申し訳ないんだろうと思う。けど、腐女子は逞しいのです。萌えてしまったものはしょうがない(ふんす)

師姉の花嫁姿、綺麗!
ちょいちょい水さす江澄が空気読まない子になってる。でもあれだ、人目がないから遠慮なく兄ちゃんに話しかけたいんだなーとか思うわけです。久しぶりに会った大好きな従兄弟とかに我先に話そうとする子供みたいな。羨のつっけんどんなあしらいが「ちょっと待ってろ後で構ってやるから」に聞こえる。
澄が弟の顔になってるのもあって、やり取りが座学時代みたいで大層微笑ましいんだけど、とりあえず感動に浸らせてあげてー(笑)

字名は「如蘭」。
澄がね、名付けに羨を関わらせることで「お前は家族だぞ」と言っているようで。対外的には縁を切ったことになってるけど、心は繋がってますというのが伝わるシーンだなと思う。
珍しく澄の渋顔が続かないんだよ。天邪鬼なこと言うときだけ顔作るけどすぐ緩む。よっぽど羨と師姉と3人で昔みたいに話してるのが嬉しいんだろうなぁ(和)
蓮根と骨付き肉の汁物。
久しぶりの師姉の味ですよ、良かったな羨。

温寧にも差し入れる師姉は優しい。
て言うかドラマ温寧、食べんのかーい!
生きてるからね…うん、体生きてるから。
原作はここで温寧の優しさを演出しておりました。原作温寧は死人なので物が食べられません。でも食べられないって言っちゃうと師姉に気を遣わせると思って、ただありがとうとだけ返す。いい子。

このままでいいのか。
忘機と同じ問いかけに、違う答えを返す羨。
羨の中の忘機と澄の立ち位置の違いが分かる答えだなと思いました。忘機は肩を並べられる対等な人、澄は弟弟子で庇護対象。忘機には吐露できる心情も、澄には言えんよなと思う。大丈夫じゃなくても大丈夫な顔してないと心配させる。
そんで結局物別れになっちゃうわけですが。
澄が自分を親しい人と思ってくれてることだけで、もう十分だったんじゃないだろうか。
乱葬崗に帰るのも親しい人たちのため。
羨の「親しい人」の枠が広い。金氏に入る師姉とは今生の別になってもおかしくない状況で、それでも温寧たちを選ぶ、ぶれない羨の信念が痛くて泣きそう。

伏魔殿で温氏のみんなとご飯。
肖戦、お箸の持ち方下手…ゲフンっ。ちょっと前からうっすら思ってたけど、見なかったことにしようそうしよう。
ここら辺はドラマオリジナルです。仲間たちの前で内心を取り繕えてない羨は珍しい。それだけ師姉の存在がデカいのよね。自分で選んだ道だから、なんとか乗り越えようとしてる様が痛々しい。
なんかあったと勘付いてても、黙って羨の強がりに付き合ってあげる温情は優しい。ずっと優しい優しい言ってる気がするけど本当ありがとう。

お久しぶりの金鱗台。
あれ、芳菲殿って宗主の寝室(邸)じゃないっけ。
光善まだ存命よね。様子から察するに師姉の結婚式ここでやるっぽい、けど、いいの?

乱葬崗でハスは育つか。
え、ハスの芽出しってこういう感じ?
稲と似たようなものなのかしら。畑で芽出しした苗を水田に植え替えるとか、それ系の。
詳細は分からないけども、芽を千切ったんじゃなく元の種ごと引っこ抜いただけなら、そのまま苗床に戻せば大丈夫なんじゃ?と思うんだが。
羨ちょっと諦め早いぞ、らしくない。阿苑に当たってるように見えてしまうのが残念。それだけ気持ちに余裕がないのかー。

芳菲殿の金親子。
なるほど、芳菲殿でお式をする=将来ここに住むのは子軒だぞ、というお披露目(牽制)も兼ねてるのね。この時点では光善には光瑶以外にも庶子いっぱいいるから。
…いやいや、そんなに正妻の子の地位を脅かされるのが嫌なら、お前が最初から浮気三昧しなきゃよかっただけじゃね?
相変わらず言い分が自分勝手すぎる。

ハスが芽吹きました。
おめでとう!羨のドヤ顔久しぶりに見た。
こういうささやかな喜びで、なんとか心を保って生きて来たんだろうなぁと思う。羨も温氏のみんなも。

1年後。
羨22歳、忘機23歳、江澄21歳、師姉24歳くらい。
なんの躊躇いもなく「甥」と言い切る羨が、血が繋がってなくても心から姉弟なんだなーと思った。でも、たとえ心が繋がってても実際は町の噂でしか知る術がなく、知っても会いにすら行けない、という顔が。上がってもすぐ突き落とされる現実が厳しい。

金鱗台。
生まれてまだ数日の金凌が可愛い!
この天使ちゃんが将来ああなるのか…。
1年ぶりの藍氏双璧、お元気そうで何より!
しかし本当に相変わらずで金氏連中は腹立つ。
あの師姉が金氏に入ったんですよ。1年も間近で接してたら多少なりとも羨への印象って変わってきてたと思うんだ、光瑶がいなければ。
陰虎符を持ってることが一番の理由なんだけども、この1年大人しくしてて噂も立たなかった羨への悪意がこれだけ薄れてないということは、光瑶が子勲と光善を中心に耳の後ろで囁いてたんだろうと推測。得意だから。悪人を擁護する親切で腰の低い人という印象を与えつつ、目的は何度も記憶を刺激して悪意を蒸し返させること。全部計算。分かってて見てると羨の肩を持つ光瑶の台詞が不快でゾッとします。


魏の若君に恨みでもあるのか、で、次回持ち越し。
光瑶の計算高さが気持ち悪い。
子勲の不調に光瑶は関わっていません。何で調子悪そうなのか知らないのに、あの台詞ひとつで子勲に羨の仕業だと思い込ませた。江澄が心配してた、羨を陥れる方法は千もある、をあの一瞬で体現してくれやがって腹立つー。