窖改

好きを語り倒す

陳情令感想 27話 揺るがぬ誓い


陳情令第27話感想です。
原作との比較と、がっつりネタバレしますのでご注意。



豪雨の窮奇道。
忘機が羨を止めに来るのはドラマオリジナルです、が。
今気付いたの、これ現在編でやる大好き萌シーンのミラーだ。忘機が羨に言った台詞を、そのまま羨に言われる。状況も心情も立場も全く違うし相手の返答も違うけど、「誓い」と言うドラマオリジナル要素をうまく使いつつわざと同じ台詞にする狙った演出だったら憎いわー。
何が正義で、何が悪か。
羨の魂が清廉すぎて泣きそう。自分より強いものに負けるなら死んでも本望という姿勢も、座学時代から変わってない。忘機が本気で止めようと思ったら、羨に勝ち目ないからね。
迷って悩んで土台がグラグラしてる今の忘機には、羨を殺してでも止める気概はありませんでした。上っ面になってしまってる自分の言葉では羨に届かない。今が一番、忘機にとっては苦しいだろうなぁと思う。

逃げた先は乱葬崗。
安全と言えば確かにここほど安全な場所ないかもしれない。

金鱗台闘妍庁。
とにかく羨を陥れるためだけに開かれてる会議なので大層腹立つ。
このときだけは明玦にも腹立ちました。全てを強者基準で語るな、自分だって若寒に手も足も出なかったくせに!(キィ)
㬢臣兄様優しい。ていうか事実を述べてるだけなのに理不尽に否定されるの、羨を見てるようだと思ったわ。
エスカレートする羨叩き。
群集心理って恐ろしい。本人がいないのをいいことに好き勝手言いたい放題。いい気分になってるんだろうなぁ。こんなことばかり聞かされてたら、そりゃ江澄だって荒むわ。いくら四大世家の宗主とは言え、このときまだ19歳くらいの若輩だから。
鶴の一声。
常に寡黙で本当のことしか言わない含光君の言葉は、雑音を一蹴する力があるのです。調子に乗るな。
忘機がいなかったら江澄、ブチ切れてたんじゃないかと思うと本当に。ありがとう忘機。
父親を擁護する光瑶。
似た類のことなど言っとらんわ!戻すな腹立つ!
羨に悪意の目を全部向かせておけば自分は安泰ですもんな。
綿綿が男前。
原作でも綿綿がここまで言ってくれる子だと思ってなかったのでビックリしたんだ。良かった忘機以外にもまともな人間がいて。
そこが中座した途端、江澄を丸め込もうとする光善は結局、羨が怖くて自分らが乱葬崗に行きたくないだけじゃんか。光瑶は江澄の怒りが羨に対してだと思ってるようだけど、私はそうではないと思ってる。
綿綿と忘機は何を話したんでしょうか。立ち位置から察するに、綿綿から忘機に声かけたと思われ。気になる。

啓仁先生のお説教。
げしょげしょしてんのはあれか、藍氏粛清のときに火毒でやられた内臓が回復しきれていないのか。
愛情ゆえなのは分かってるけど、固執し過ぎてるのがね。啓仁先生の教育があったからこそ世に絶対的な信頼を得る含光君に育ったわけで、たとえそれが感情のないロボットみたいだったとしても全否定する気はないけども、ここまで行くと家訓とか教育とか超えてただの私怨じゃないの。やっと自分の心で考えるようになった忘機の邪魔しないでー。

金鱗台の宿舎的などこか。
扉とか窓とかの素材、ガラスとかじゃなくて紙かな。障子紙的な。薄くて室内透けてるんだが、夏仕様なんだろうか。通年だったら冬寒いよなー以前にプライベートはないのかと心配になった。
どこまで行っても貴種な子軒がジワッと腹立つ。師姉にとって羨は弟で大事な家族なのに、あくまで羨は家僕の子であって師姉とは他人で関係ないスタンス。師姉に対してだけ聞けば良いこと言ってるし、子軒が好きな師姉からしたら初めてまともに好意的な態度を取られたわけだけども、羨と縁を切らせる方向で守る気でいる子軒では、師姉としては素直に喜べないんじゃないの。師姉に残ってほしいなら金氏の主流に刃向かってでも羨の味方になるくらいしろよと思うんだが。せめて綿綿くらい。

乱葬崗。
藁の寝台に寝かされてる黄色いの、何かと思った、温寧だった。
手ー!握り方!!(ブハッ)
衝撃で吹いた。そっちからかよ!ビックリしたよ!
腐女子狙われてる。ピンポイントで萌が刺さった。思わず巻き戻しして確認してしまったわ。あーあかん、愛が、愛情がニヨる(落ち着け)
温情が明るい顔になってて良かった。
こっそり温情料理苦手フラグ立ちました。なんかひとつくらい苦手があった方が親しみやすくてよいと思う。

荒地を耕します。
適当にその辺掘ればもれなく死体やらお骨やらが出てくるとこですから。耕すって一言で言ってもSAN値削る相当な苦労じゃないかと。それでも四おじさんはじめ一族の皆さんが元気そうなの、やることがあって体動かしてた方が気が紛れていいんだろうなと思う。
いらっしゃい阿苑!
温寧に次ぐ陳情令の貴重な癒し要員。原作年齢は2、3歳。ドラマもそんくらいかな。自ら畑に植えられに行く阿苑が可愛すぎてどうしよう。和む。
ドラマの方が羨との会話が多く、案外羨が子供の扱い上手くて驚いた。師姉には甘えっ子な弟属性、同年代や弟弟子たちにはガキ大将な兄貴属性、ちっちゃい子には同レベルまで目線を下げた遊び相手と、相手によって性質が変わる器用さも羨の魅力のうち。原作羨もそんな匂いはしてましたが、ドラマはより増幅してありますね。そばで見てる四おじさんからしたら息子と孫みたいな年頃だろうし、微笑ましいのよく分かる。

江澄が来ましたよ。
麓で江澄に「ひとりでは危険です」て声かけた門弟は多分新人さんで、羨を外聞でしか知らない人だろうと思います。その点、江澄は逆に自分だけなら危険はないと分かってるんだと思う。羨が江澄に悪意を向けるわけがない。光瑶も近付けないて言ってた強力な結界が紫電の一撃(色が濃い紫だったとこ見ると威力もさほど出してない)で解けたのも、江澄が来たら入れるように細工してたんじゃないの。
大根でもじゃがいもでもどっちでもいい。
ほらー!やっぱり杯を割るほど怒ってたの、羨叩きしてた光瑶側の連中に対してだったんだよ、江澄が泣きそうな顔してる。兄貴無事で良かったなー(ぽんぽん)
素直が続かない江澄。
いつもの調子ですーぐ喧嘩腰になるけど結局、あなたが兄貴に言いたかったのは「蓮花塢に戻って来い」だけだったんじゃないの。温氏と縁を切るのが理想だけど、それが無理でもせめて、羨が夷陵からこっそり雲夢に顔出しに行くんじゃなく、蓮花塢からこっそり乱葬崗に温氏の様子見に行く方にして欲しかったんだろうと。泣きそうになるほど心配してたんなら素直に言えばいいのに。言えないのが江澄なのよね。

温寧の元へ。
あー、うん、ドラマ温寧は生きてるから。
読破組からすると羨の台詞に大層違和感が。いや確かに原作でも生き返らせてはいないよ、完全に死んだ温寧を傀儡にして温寧としての自我と理性を取り戻しただけだから、復活とは違うけど。死人を傀儡(兵隊)として操るのが専売特許でOK任せろな原作羨に慣れてると、どうしても死人に手が出せないドラマ羨がもどかしいと言うか何と言うか。
温寧に関しては、原作でも傀儡にはできても霊識を取り戻すのは初めての試みで博打だったけど、江澄との会話はドラマほど深刻な雰囲気ではなく、傀儡にしたら心に溜め込んだ負の感情が爆発して暴れて手がつけられないからちょっと拘束してる、くらいだったんだ。


陰虎符は薛洋の陰鉄か。
江澄の失言、で、次回持ち越し。
お前が疑うなバカー!
そこに金氏側連中のような悪意がないのは分かるんだ、分かってるんだけど!
ドラマオリジナル要素が絡むと途端にシリアスになるのがしんどい所以かー…。