窖改

好きを語り倒す

陳情令感想 21話 変化


陳情令第21話感想です。
原作との比較と、がっつりネタバレしますのでご注意。



姉弟揃いました。
嬉しそうな師姉が嬉しい。良かった、気が気じゃなかったろうからなぁ。
江澄と同じこと聞かれて黙っちゃう羨は、師姉を煙に巻きたくないし嘘もつきたくないんだろうと思う。師姉は心の底から誠実な人だから。答えられないのがつらい。
江澄も嬉しそう。貰い泣きしそうな勢いですよ、もう。
空気読まない懐桑。おまえ…!(笑)
って、微笑ましいと思ってたら。
思いがけない羨の反応に驚いた。羨自身も自分の反応に驚いてたのがさらに驚きで。無意識かい、と思ったら。乱葬崗、どんだけ地獄だったの。あれだけ人との距離が近かった羨がこんなんなる程って。
忘機からも距離とってたなと思うと、固まってはいたけど避けずにされるがままだった江澄が、羨にとってどれだけ特別かが分かる。自分から触りに行く師姉は言わずもがな。

不夜天。
温晁はやっぱり大したことありませんでした。
父、息子の剣すんなり抜刀。だよねー、分かってた。

不浄世で宴会。
羨が無事に戻ったことを祝う席のはずなのに、登場早々ディスる姚宗主と金子勲が温晁の後釜です。姚宗主は日和見のくせに目立ちたがりなだけ、子勲はただただ傲慢なだけですが、悪意が唐突すぎる。
そんな中で大元の質問を投げかけた明玦兄には微塵も悪意がないという。不思議そうなお顔がうっかり可愛く見えたんだがどうしよう。

宴会には不参加な忘機。
この清心音は羨のために弾いてんのかと思ってましたが、自分を落ち着けるためかもしれないと思い直した。どっちもかな。
忘機んとこ顔出そうか逡巡してる羨が、一瞬なりとも昔の顔しててホッとした。本当は忘機を傷つけるような、あんな言い方したくなかったんだよね。

剣を持たない理由は墓まで持ってく秘密。
自分の性格と言動を上手く利用してる嘘だなぁと思う。「嫌だから」「持ちたくないから」程度のなんちゃってな理由でも、まぁ羨だからで通ってしまう。ただし羨が子供の頃なら。江氏粛清と乱葬崗、温晁復讐を経て急速に大人入りした羨では、家族以外には異質が悪目立ちして反発しか生まない。分かってて押し通す覚悟は出来てるとは言え、見てる方はつらいんじゃよ。
江澄、なんか変だなと思ってそう。あなたははぐらかされててあげて。

お部屋で瞑想。
瞑想になっているのか謎だけれども。
ああもう、手負いの獣状態でございますよ。現実がどっちか分かんなくなってそうな。
笛に名前がつきました。
陳情(チェンチン)。2周目だと注釈が心に響いて泣きそうになる。
ドラマオリジナル演出で師姉を拒んだくだり見て、陳情が女性なイメージになりました。ちなみに随便はグータラなおっさん(…)

座学でそんなこと言ってたね。
言った本人は忘れてそうだけども。
忘機は勝負がつかなかった手合わせを思い出してるんでしょうか。あれほどの腕を持ちながら何で、って考えてるんだろうなぁ。

師姉は優しい。
羨が無理してるの分かってる。逃げ道残してくれてありがとう。でもちょっと寂しそう。作り笑いって分かるもんな。
羨は羨でつらいと思います。みんな心配してくれてんの分かってるけど、これだけは言えない。

不夜天、炎陽殿。
陰鉄使って傀儡制作中の若寒。
普通(?)の傀儡はまだ生きてる人間だけど、怪人っぽいのもそうなんだろうか。ワンランク上の、より強い傀儡なんだけども、漂う特撮臭がなんとも(笑)

不浄世。
瞑想(?)再び。
これは霊力の代わりに取り込んでる陰気を制御するための作業、という認識でよいでしょうか。
謎の袋も再び。やっぱりこれに封印の剣入れてる気がする。藍氏の封悪乾坤袋は清楚な感じだったけど、江氏のがこんな感じのなのか、な?

臨時会合。
普通に㬢臣兄様がいらっしゃるんだよ、それこそ今までどこにいたのとかご無事で何よりとか、再会を喜ぶ間が欲しい!(切実)
無事に藍氏に戻ったことだけは知らされてたけども、粛清からギリギリ逃れて生死も分からず音信不通だったの、みなさま覚えてる?…って書くと羨と被ることに気づいた。
金子勲が意味不明。羨があなたに何かしましたか。どっから来んの、その悪意。羨にも非はあるけど、そこまで誹られる謂れはないわ。
江澄、いつの間にか宗主になってましたね。立場上、挟まれる位置にいるのが胃が痛いところ。
㬢臣兄様が優しい。兄上がいるとホッとする。温寧とは違う種類の癒し。
比較的藍氏と聶氏は羨に寛容、金氏は徹底排除と、二分してるのをはっきり見せる作りになってます。

連行されてく温氏残党。
んんー、なんで清河にいる?
各仙府の位置関係が分からない。地図が欲しい。
温情が一族と一緒にいるとこ見ると、江澄にどこぞの地下牢から助け出されてから舞天女の祠がある一族の土地に戻ったところを、一族ごと捕縛されたと思われますが。あ、清河は岐山のお隣でしたっけ。近いと言えば近いのか。
2周目で思ったけど、これ、連行してるの江氏?
江氏の校服に見える。温情がいるの分かってて江澄がこんな扱いさせるとは思えないけども…聶氏の校服って青いっけ。えっと(悩)
崖の上から現場を見てる羨。
怒ったりして感情が乱れたりすると陰気に呑まれますよ、みたいな感じ?
それと、ドラマに於ける陰虎符由来の傀儡の特徴(黒い血管のような模様)が出てるとこ見ると、ドラマ陳情は生きた人間を傀儡に出来ることの示唆と思われ。
陳情の詳細は原作でも不明ですが、おそらく陰虎符と同じものから作られた、もしくは同じ工程を経た姉妹品だと思ってます。乱葬崗で長年陰気を浴び続けて育った黒い竹を、更に封印の剣の陰気に当て続けたかなんかしたんじゃないかしら。と、推測。ていうか、順番的には陳情がお姉ちゃんで陰虎符が下の子なんだがね。
しかし、音が途切れた途端、何事もなく追い立て始める江氏(?)の方々。いやいや、何事もなさすぎてビックリだわ。温婆さんしかまともな反応してないとか。
温情は羨に気づいたっぽい。良かった生きてたとか思ってくれてればいい。

陰鉄を相克するもの。
子勲、核心。

藍氏双璧。
㬢臣兄様…!
大好きすぎるこの人。いい人だー。
夷陵の監察寮が霊嬌を殺したどこぞの監察寮のことなら、忘機はおそらく羨がやったと疑ってる上で否定したと思うけども、忘機が質問に質問で返してきた内容で、兄上には分かったんじゃないかしら。これ魏の若君がやったと思ってるなって。でも座学のときから、忘機の変化を良いものと捉えて促したり見守ったりしてきた人ですから。誤魔化されてあげた上で背中も押してあげる。
兄上の助言で忘機が自分を覆ってる殻をつつき始めました。まだまだ割れないけど。大丈夫、信じていいよ。

江氏双傑とばったり。
あれ、羨、怯えた顔してる。
昨夜と忘機を見る目が違うのは、さっきの呑まれかけのせいでしょうか。陰気を制御しきれてないのと、忘機に対してだけは軽くあしらえないの、どっちも自覚してるから。
まぁ、あんだけ真っ直ぐ見つめられたらね。隠し事してる側からしたら怖くもなるわ。

剣こそ正道。
サクッと当たり前みたいに言いやがってこのやろう!(うう)
この先それを命懸けで問われるんだ。正道とはなんぞや。
江澄は本気にしてなかったし、話を逸らす口実もあったろうけども、当主の風格が出てきたという羨の言葉は本心だと思います。江澄の小言が、個人でなく全体を見たものになってた。江澄も頑張ってるんだよ。

江家の居室前。
あの忘機が迷ってる…!
自分から寄っていくことにまず慣れてないのもあろうし、座学のときと正反対の羨の態度とあからさまな拒絶もショックだったろうし、こっちはこっちで怖がってた。
お互いに警戒してるから初っ端から喧嘩腰。
あーもう!ドラマ過去編は原作より険悪度合いが強いんだもの!(悲)

忘機が怒ってる。
羨に怒ってすぐ剣抜いてた座学時代思い出した。いっそそっちの方がいいよ、ぶつかれ!(やけっぱち)
でもやっぱり、言えんものは言えんのです。


いつもの言い訳がすぐ出てこない羨、で、次回持ち越し。
もしかしたら藍湛になら話してもいいかなとか、心が揺れたことが何度もあったかもしれない。笑顔で腹に落とすのに、どれだけ力が要ったのか。
タイトル「変化」は、忘機に掛かると思っていいかな。