窖改

好きを語り倒す

陳情令感想 24話 新たな船出


陳情令第24話感想です。
原作との比較と、がっつりネタバレしますのでご注意。



蒸し返された縁談はお断り。
そもそも破談になった原因は自分の息子にあるのに図々しい。
羨、正論。この辺の江澄との疎通はさすがスムーズです、が。羨からの助け舟が必要な江澄は、宗主としてはまだちょっと頼りない。頑張れ。
宴会のシーンで江家の3人が白い帯してるのは喪中の印だそうな。

光瑶のとりなし。
白けてしまった場の空気を変える手腕、と言うか口の巧さ。これほどの一級スキルを持ってるのにね。誇らしげな㬢臣見ると心が痛い。

百鳳山巻狩り来ますね!
原作ネタは萌とコメディと激にぶ羨の詰め合わせで楽しいエピソードでした。当然ドラマでは削られてるんだが、詳細は後ほど。
しかし、狩猟大会(狩るのは悪鬼凶霊や妖獣妖魔の類)がどうして各仙門世家を援助することになるのか謎。古代中国の慣わしなのか作品独自の設定なのか、原作でも詳細はないので分かりません。狩るのが山の動物なら肉なり角なり有益でしょうが、彷屍や悪霊だからね。さすが金氏太っ腹!とか褒め称えられる意味が分からん。

宴会はけた炎陽殿。
口が巧い光瑶。これ全部計算ずくだったんだと思うと恐ろしい。自分に目が向かないように、事実にこっそり嘘を忍ばせる。サラッと過ぎて聞き流すとこだったわ、羨、単独で薛洋と接触してないから!必ず複数人いたから!
完全に誘導されてる光善。おまえ光瑶に何の感情も持ってないくせに、こういうことだけは信じるんだな。光善も光瑶にとってはただの駒。
この雰囲気だとやっぱり光瑶、薛洋の不浄世逃亡からずっと繋ぎ取ってたんじゃないのか。

お久しぶりの蓮花塢。
おかえり!
埠頭から蓮花塢まで、街ん中をずーっと通って行かないといけなかったのね。蓮花塢の真ん前が埠頭なイメージだった。あれ。
原作では射日の征戦の拠点が各仙府ごとだったけど、ドラマだと清河だったから、江家の皆さんが蓮花塢に入るの終戦後初なんだよね。時間経過を原作に合わせて考えると2年ぶりくらいになっちゃうんだが、その間、こんな荒れた状態だったのかと思ったら切ない。

雲深不知処。
禁室に入りたい忘機。
羨に出会う前の忘機だったら啓仁先生の教えに疑問なんて抱かずに、それが正しいと従ってたんだろうと思う。でも今はね、もう会っちゃったから。
啓仁先生が羨のことをどう聞いたのか予想がついてしまう。間違いなく悪いようにしか伝わってない。一方的で庇わせてももらえない忘機が辛い。
叔父上が忘機を㬢臣に同行させない理由は何ですか。
…何だろう。外に出したらこっそり羨に会いに行くとか思ってらっしゃるのか。忘機にとって羨は害悪としか思ってない啓仁さんが、禁室に入りたい理由が羨関係だと気付いてて、雲深不知処に残しとけばお前勝手に入っちゃうでしょ許可は出さないけど目溢しくらいしてもいいよなんて、このときから思ってたとは考えにくいしなぁ。

正式に宗主を継いだ江澄。
え、今?
今まで仮だったんかい。原作江澄は射日の征戦開始と同時に17歳で宗主を継いでます。
2年の征戦期間を経て終戦した今は、江澄19歳、羨20歳、師姉22歳くらい。羨が一仕事終わった顔してる。
監督してる江澄。
力み過ぎ。慣れないのは俺の方だって言うのも大層よく分かります。手伝って欲しいよね。羨がすぐどっか行っちゃう理由を知らない江澄からしたら無理もない憤りなの分かる。分かるけど。その気がないんじゃないんだ、ぶっちゃけ今の羨に出来ること何もないんだー。

いらっしゃいませ沢蕪君。
金丹で酒精消せるとか便利だな!それ弟さんに教えてやって下さい。
沢蕪君、いい人。弟の代わりに会いに来てくれたっぽい。これはあれですか、直接羨自身を心配してると言っても自分のことになると頑なだから、敢えて忘機を出して羨の良心に訴える外堀から埋めてみよう作戦ですか。心配してるのは忘機のことだけじゃなく羨のこともなんだよ誠心誠意なんだよ、分かってるけど。ごめんなさい。こんな優しい人にまで背を向けなきゃいけない羨が辛い。
ちなみに原作では百鳳山巻狩りの後に忘機が会いに来ました。羨が召喚した女の邪のモノ3人に花まみれにされてた。ドラマの㬢臣と会話の内容も違います。物別れになるのは一緒だけども、原作の方がまだ羨が穏便にまとめてお別れしてる。

蓮花塢に帰ってきました。
怒ってますよねーですよねーって顔してる。一応、悪いことしてるなーとは思ってるんだ。
江澄にちょっとどつかれただけで倒れ込む羨には、見てるこっちもショックでしたわよ。横坐りと言う違う方向の衝撃も込みで(笑)。
いや真面目な話、覚悟をしていたとは言え凡人並みの霊力しかないってこういうことかと、ようやく実感した。そういや金丹消された江澄の全霊力を込めた掌打が、軽く押された程度にしか感じてなかったの思い出した。
このシーン、原作はすごい軽かったの。剣の手入れしてる江澄の方から羨に声かけてきてポンポンじゃれてるみたいな言葉の応酬して、師姉はどこ?いつもんとこだろ、って軽快な流れで次のシーン行けたのに。
シリアス辛い…。

江氏祠堂。
冒頭のシリアス会話はドラマオリジナルです。そこに、拾われたときの羨、江澄の話と、原作で散在してたちょいネタを集合させてある。
で、突然の恋バナ。
ドラマだけ見てる人は唐突すぎて何事かと思ったんじゃないか、これ(笑)
このエピは本来百鳳山巻狩りの後に来るので、巻狩りであったあんなことやこんなことがすっぽ抜けてるのですよ。原作忘機だったり子軒だったりがね、やらかすんだ色々と。それがなくていきなり羨が恋に悩む少年のようになってたら、そりゃ驚くわ。羨は師姉が好きなの!?とかなっちゃうわ(違います)。
師姉の「1歳の羨羨はかまどに手が届くかな?」が好き。会話が可愛らしい。和む。
こっそり立ち聞きしてる江澄。
癇癪起こしてやり過ぎて、後悔して心配になって様子見に来るパターンが多い子です。不器用だけど悪い子ではないんだ。
ドラマはシリアス寄りに持ってきてるから、笑い合って戯れる2人が久々で嬉しい。原作江澄は汁物持参で来てました。ドラマ羨が唐突に「汁物はどこだ」とか聞き出したのはそのため。
この先を疑ってない江澄の笑顔と、約束を果たせないのが分かってる羨の作り笑いのギャップは辛い。3人ともが屈託なく楽しい時間が一瞬すぎる(しゅん)。

師姉が心配な弟2人。
子軒より光瑶のがまだマシとか、今聞くと全力で後ろ襟引っ張りたい。やめてー。
羨がちょっと怒った感じになったの、澄が家僕を蔑む言動したからかと思ったの。違った。そうだ、羨は家僕という言葉を気にしてないの忘れてた。私はまだ理解が足りぬ(悔)
こういう会話(光瑶に対する認識)聞くと、江澄は生まれながらの貴種で、孤児だった羨とはやっぱり思考が違うんだなーと思う。

雲深不知処。
黙ってても何も本人ここに居ります。
陰鉄入れた封悪乾坤袋をくすねてみたり、こっそり禁書室入ったり、今までの含光君からは予想もつかぬ行動なんだろうなぁ。
外鍵掛けられちゃって大丈夫なのかと思ったけどまぁ、全く動じない。さすが忘機。

蓮花湖で船遊び。
和む。楽しそう。ていうか羨が乗ってない方の船、完全に沈んでるんだが(笑)


過去に戻りたそうな羨、で、次回持ち越し。
儚い望みと分かっているけれど。
羨がいくらそう望んでも、周りが許してくれない。