窖改

好きを語り倒す

陳情令感想 29話 我が道を行く


陳情令第29話感想です。
原作との比較と、がっつりネタバレしますのでご注意。



夷陵茶楼。
忘機にまとわりつく阿苑が羨まし…ゲフンっ、可愛い。膝に座るとかちっちゃい子の特権フル活用。大型獣の成獣が耳とか尻尾とか幼獣に好きに噛ませて遊ばせてる様子と被る。
かと思えば美味しいの羨兄ちゃんにもあげるとか、いい子!さすが温寧の血縁、優しい可愛い(ほわ)
夜狩はやっぱり建前でした。
羨を正道に戻すのを諦めてないから来た、にしては微妙な顔してるなぁと思ってたら、違う用事もありました。多分こっちが本命。
半月後に師姉の婚姻。
師姉、羨の江氏追放はどこまで聞いてたんだろうか。最もらしくするために江氏の門弟にも秘密で澄だけ分かってるのがベストとは言え、師姉にも本気で追放したと思われてるなら、師姉の性格上、婚姻どころじゃないと思うんだ。あれからたった一月半で婚姻の儀を挙げるなら、師姉にだけは事情を話して安心させてたんじゃないかな。それでもギリギリまで黙ってたのは江澄なりの仕返しというか腹癒せというか、こんくらいの意地悪させろ的な感じで。そんな裏事情を知らない忘機の気遣いで羨が師姉の婚姻を知ったわけですが、ちょっと寂しかったっぽいなぁ。効きすぎたか、澄の仕返し。
子軒が師姉に対して真摯になったことを知らない羨には不安も心配もいっぱいだよね。ヒートアップするのも分かる。けど、それよりも状況たぶん全く理解してないけど怒って悲しんでるっぽい羨兄ちゃんにとりあえず触ってみる阿苑が良い子!

乱葬崗に異変発生。

ドラマ→忘機が羨から阿苑を抱き取って、2人で走って乱葬崗へ。
原作→阿苑を抱いたままの羨を、忘機が抱えて御剣して乱葬崗へ。

どっちの忘機も迷わず羨に手を貸してくれるのは変わりなく。
原作は有無を言わせぬ忘機の力技でしたが、ドラマも自分の方が明らかに体力あるの分かってて羨の負担減らす行動を取ってるのがね。どっちも強引だけど優しい。
羨と忘機、2人に抱っこされる阿苑がとても羨ましいよ!良い回だな!

乱葬崗。
温寧が暴走しておりました。
目が白い(白瞳)ということは、陰鉄由来の傀儡になってる?首の模様は黒いから陰虎符由来でもありーの?んんー(悩)
羨と忘機の二人掛かりで暴走温寧を止めるわけですが。
温情が含光君に向かって叫ぶ台詞、
ドラマ→「殺さないで」
原作→「ご容赦を」
温寧が生きてるか死んでるかの違いがこんなところにも。
ちなみにドラマではサラッと過ぎてあまり気にした方いないかもですが、原作から補足すると温情が慌てて許しを乞うほど含光君が温寧に敵意を向けたのは、温寧が羨を認識せずに攻撃したからです。たとえ相手が温寧であっても羨を傷つける者は許さん。

温寧が自我を取り戻しました。
えっと、ここでドラマ設定にちょっと疑問が。ドラマ温寧は「霊識が奪われてるだけで体は死んでない」んだよね。生きた肉体に霊識(魂)が戻って自我を取り戻したなら、それはもう普通の生きた人間であって傀儡ではなくない?
温寧が「泣きたいのに涙が出ない」と言うのは、原作なら分かるんだ。自我を取り戻しても肉体は死んでるから。ドラマだと、んーー、と思ってしまう。傀儡とはなんぞや。

伏魔洞にご案内。
血の池がショボくてビックリだよ!え、こんな小さいの!?(ぽかーん)
いや、最低でも50人からの死体を投げ入れられる地底湖並みの広さを想定していたからさ。そ、そうか、ドラマはこれでも間に合っちゃうからな、出番ないし…(しゅん)
血の池は冷泉と同じ。
雲深不知処の冷泉は自然の霊力が強く傷の回復を早めたり鍛錬したりできましたが、陰気でも同じことができる、らしい。乱葬崗だから、ここにあるエネルギーは全て怨念(陰気)に基づくものです。でも羨から見たら、陰気も気のうち、良し悪しに関わらず要は使い様、ということか。

ドラマのシリアスと原作のコメディを並べられると振り幅が極端。
原作ネタを拾ってくれるのはいいの、こっそり醸すBL臭大好物なんだけど!
「制御出来るのか」に対応するのはドラマ羨、温情に瘀血吐き出させられて忘機に倒れ込むのは原作羨で、性質が多少違うんじゃよ。後者はわざとです。羨のイタズラ。本気で心配してくれる忘機は真面目で羨が大事すぎる…!(萌)

麓まで送ります。
初めて羨の本音が聞けた気がする。
でも忘機にとっては、お前に出来ることはないと言われたのと同じで、辛かったんじゃないかな。
真面目な「ありがとう」やめて!
読破組には今生の別みたいに聞こえるんだよ、辛いんだよ…!
羨は、難しいと分かってることでも、やる、出来ると口に出して宣言することで、成し遂げる力を得るタイプの人なんだなと思った。
そしてやっぱり綺麗なんだよ心が!涙が出そう。ここまで羨に思ってもらえる温情一族の皆様は幸せ。抱っこなり手を繋ぐなり、極自然に羨に甘える阿苑の仕草が、どれだけ羨が彼らに心を砕いてきたかを物語ってる気がする。

伏魔殿に灯りが灯ってました。
暗い道を照らしてくれるのは、外からの光だけじゃなかった。辛い別れをしたけど、絆はひとつではないのです。自分にしか守れない人たちがいる。
ぎこちなかったのは気を遣って遠慮してたからなのね。羨の凹んだ気持ちを押し上げてくれてありがとう。四おじさん、良い仕事する。
そして温寧、料理もできるとか、こっそり万能感出てるんだが。
珍しく羨が酔ってる。楽しい酒だったんだろうなぁ。

雲深不知処。
あ、今冬だったのね。
過去編のドラマ忘機は羨に関わっちゃあ罰受けての繰り返しで、本当によく諦めないなと思います。啓仁先生も、これは叱っても無駄だと思わないのか。頑固なとこはそっくり。

夷陵茶楼。
モブのお客さんたち、解説ありがとう。
でも待って、自称って言った?違うから、夷陵老祖も鬼将軍も誰かが勝手に呼び始めただけだから。…まあ噂なんてそんなもんかー。
って思ってたら。
夷陵の町でまさかのコスプレ大会。
ちょー!ぶっは!
いやいやいや、羨の衣装って肖戦だからあれだけ似合ってたんだなーと痛感した。しかし本人の顔も知らんのに格好だけ似せてくるとか、その情報はどこから?笑
どの時代、どの国でもこれ系の便乗詐欺っているのね。霊力使えるようだからもしかしたら多少仙術の心得はあるのかも(仙門での修行経験有りとか)ですが、まともにそれで食えるほどの腕にはなれなかったのか、とか。ただのアホネタを真面目に考えてみたり。
そういう底辺の修士にとって、霊力がなくても使える詭道(鬼道)は修したい憧れの術なのです。よって弟子入り希望の修士たちがいつの間にか乱葬崗の入り口にお供えものを置いていくようになったわけですが、羨が弟子を取った試しはありませぬ。
呆れるだけで放っとく羨は寛大。随便(スイビェン←ご自由に)を地で行く。

伏魔洞。
続くコメディパート。壁に貼られた大量の偽夷陵老祖落書きが謎。誰が描いたの、それいる?笑
彫刻刀の使い方、怖いよ!
ご本人楽しそうだけどそれ、絶対勢い余って手ザックリやるヤツだよ!置け!置いて削れ!(ひー)
風邪盤作るのに何をどうすれば爆発するのドラマ(笑)


大根袋持って羨の後ろ着いてく温寧の歩き方が可愛い。
で、次回持ち越し。
忘機と物別れになった反動かと思うくらい後半コメディぶっ込んできたなぁ。もしくは残りの過去編のヘビーさに耐えるための餞別か。