窖改

好きを語り倒す

陳情令感想 40話 首級の行方

陳情令第40話感想です。
原作との比較と、がっつりネタバレしますのでご注意。



揉めてるお子ちゃまたち。
姿が一緒だから忘れがちになるんだけど、みんな羨を莫玄羽だと思ってて、夷陵老祖本人だとは知らないんだよね。その上ドラマは過去の羨と薛洋が同じ時間軸で生きて接触してるから余計、世間的な悪者感が増してる。
でもそこはさすがに仙士の卵たち、ちゃんと自分たちで収拾をつけられるのは偉いなぁと思う。この中ではおそらく思追が最年長、金凌が最年少なんだよね(3歳差)。折れてくれてありがとうお兄ちゃん。
含光君の存在感。
恐れられてる(笑)。いや、うん、美人の宿命(?)。
ここでね、実は色々やらかすんだわ酒で。酔った忘機が抹額で羨の手首を拘束して弟子たちの前を引っ張ってったりとか。例によって予測がつかない奇行で羨が大惨事、弟子たちもぽかーんていう。
そのぽかーんを、ドラマでは含光君が酒を頼んで部屋に持って行く姿だけでさせてましたね。ショックで景儀がお肉を落として、思追がそれをお箸で景儀の口に戻してあげるシーン好き。仲良し。可愛い(和)。

別ルートで先にお部屋に入ってる羨と、温寧の奇行。
温寧ってこういうキャラだっけ!?って原作でも思った。何をやってんの。羨、物思いに耽る暇もない(笑)
温寧がたまにやる、起き上がったときとかに簾になった髪を両手で左右に分ける仕草が可笑しい。結えよ!と思う。けど、いい。
何を求められてるのか分からなくて首を傾げる仕草がワンコ…ワンコだ。本当、あなたはそのままでいて(癒)

さりげに酷い忘機。
「記憶力が悪い」のは一部に於いては理由があるの!羨がおバカちゃんみたいに言うなし!
忘機が羨に気づいた理由については、羨は知らないから。曲は覚えてても曲に関する事情は知らないんだからそう簡単に結びつかないんだよ、意趣返しかコラー。ドラマ忘機は言い方が厳しいんじゃー(しくしく)

沢蕪君と一緒に金鱗台へ行くことに。
自分にとってどれだけ受け入れ難いことでも、意固地にならず客観的に、公平公正に判断しようとする㬢臣の誠実さが愛しい。この兄がいてこその忘機なんだよなと思うと本当、㬢臣兄様大好き。
あれだけ頑固な啓仁先生に育てられて、なんでこんな懐の深い優しい人になったのか不思議。血か。どっち似だか分かんないけども。

金鱗台。
姑蘇藍氏の枠に羨が入ってるのが複雑。いや体は玄羽なんだから藍氏枠でおかしくはないんだけども(莫家荘は藍氏管轄)、欧陽氏挟んですぐ後ろに江氏がいるんだもの、気になるじゃん!
羨にとってはものすごく敷居が高いよな。どの面下げて…って自分で思ってそう。
って、思ったところに江澄。あれ、江氏たち後ろにいたのになんでお前だけ前にいる?(謎)
金凌と共謀して自分から逃げたんだから怒ってはいるんだろうけども、これ明らかにヤキモチだろう。何でお前が藍氏枠にいるんだ、っていう。澄よ、羨に戻ってきて欲しかったらその棘全部引っこ抜いて来い。

仲裁に入る斂芳尊。
このメンツって、玄羽の中身が羨じゃなくても、とてもとても居心地の悪い針の筵状態だと気づいた。原作玄羽は断袖です。金鱗台を追い出された理由は、光瑶本人に言い寄っていたから。それも周知の事実で金凌も知ってる。加えて光瑶と玄羽は異母兄弟の間柄(光瑶が兄)。まともな神経なら敷居跨げないよね、ていう話。
そんな何だかとても微妙な関係の人の突然の来訪にも、そつなく丁寧にお客さんとして接する光瑶は、パッと見ただただ人の良い優秀な人物なんだよね。こんなとこだけ見せられてたら、羨でさえもそれは疑いづらいわ。化けの皮のなんと厚いこと。

酔っ払い懐桑。
最初のときは何の疑いもなく懐桑相変わらずだなぁとか微笑ましく見てたんだ。全部知ってから見ると彼の怖さが分かる。
まぁでも実際に、裏の事情がなければ懐桑てすごいいい位置にいるお得な人なんだよね。こうやって泣きつける優秀な義理の兄上が2人もいて、うち1人は誠実を絵に描いたような本心で頼れる㬢臣兄様。羨ましい。絶対これ忘機より懐桑のがあからさまに甘えてると思う。㬢臣、忘機に抱きつかれたことなんてなさそうだしなぁ。

「遠くへ行くな」
忘機、最大の妥協。
台詞だけ聞くと子供に言い聞かせる言葉みたいだけど、割と真剣だと思われ。首を探しに来たんだからある程度の別行動はやむなしとは言え、敵陣のど真ん中で離れるのは忍びないよね。金鱗台広いし。
それに比べて「遠くへ行っても夜には戻る」って、お前は本当に忘機の心が分かってないな!行くなっつーのにもーう、もだもだするわ、この鈍ちんめ!

夜のお庭で一悶着。
金凌より金凌みたいなのがいた。年上のいとこさん。直系は金凌の方なのに、やっぱり生まれた直後から両親ともいないんでは立場が弱いか。こんなんばっかり周りにいてて孤立してるから、刺々しい子になっちゃったのね。金凌も苦労してんだな。
ドラマ玄羽は光瑶でなくて、夫人の方に手を出してました。そっちかー。自分の夫に言い寄ってた人だからあの態度なのかと思った(原作脳)。余程鬱陶しかったのだろうね。
ケンカのやり方教える羨。
あーあー、悪いこと教えちゃって(笑)
ここら辺の金凌は子供らしくて可愛い。ツンツンはしてるけど、やっぱり根は素直でいい子なのが滲み出てる。莫玄羽としての羨の株が上がってるよ。教育係があの叔父2人では、それは窮屈だったでしょう。羨のような自由さは魅力的に見えるだろうなぁ。

心変わりをしたんだよ。
ぶはっ!あ、いや、いいですいいです無問題。
うん、そうか、ドラマはそんな感じなのね。夫人にはもう気がないから謝りに来たと。
原作は斂芳尊から含光君に鞍替えしたことにしてました。そんなわけで、

ドラマ→金凌に仙子を呼ばれそうになって羨が逃げる。
原作→羨が如何に含光君が好きか訥々と語り出して金凌が逃げる。

ついでに原作はこの歯が浮くような嘘の愛語りを含光君本人に聞かれるというオチ付き。デカい墓穴だなぁ羨。
このシーンはドラマ版も好きです。羨を追い払った後の金凌の得意そう楽しそうなお顔が可愛い。金凌の勝ち。

お部屋に戻って作戦開始。
剪紙化身やります。
紙無羨が可愛いんじゃよ!ドラマでは過去編でもちらほら登場してた紙無羨、今回が本家本元です。忘機の頭に張り付いて抹額ちょいちょいするの可愛い。ニヨる。文章だけでもそう思ってたのに、映像の破壊力半端ない。
注釈がないので補足。この度の剪紙化身は羨の霊識全乗せで行っているので、時間制限がある上に、依代の紙に傷がついたり破れたりすると霊識も壊れるので命に関わります。制限時間内に無傷で戻らないといけないという、実は繊細極まりない危険な偵察。
…のはずなんだけど、なんせ羨だから。ドラマは特に視覚からもう可愛いしか出てこないので。お気楽極楽。緊張感微塵もないな!(笑)

芳菲殿侵入。
文鎮が重くて手紙引っ張れない紙無羨かわいい。この小動物感は反則。本体では見られない、この形ならではの仕草の可愛らしさが堪らん。
可愛い羨とは裏腹に深刻な様子の金ご夫妻。
突然の昼ドラで羨もビックリ。黒幕その2が本格始動。よってここら辺から黒幕その1だった光瑶がじわじわと追い詰められる側になっていきます。いい夫だった光瑶の醸す雰囲気が異常者っぽくて怖い。

隠し部屋。
何かどっかで見覚えのあるぶっとい鎖が…。温寧、ここで拘束されてたのね。
赤鋒尊の首がありました。
封印するための法器か何かでしょうか、ここまでデコられててよく赤鋒尊だって分かったな。
で、え、待って羨、自分から行くの!?
や、ちょっとびっくりした。あまりにも強い怨念を持ってる霊との共情は危険なので羨にその気はなかったところを、肉体という土台がないために踏ん張りきれずに明玦兄に強制的に共情に引っ張り込まれるというのが原作の流れでした。


さてどうなる?で、次回持ち越し。
そんでなくでも剪紙化身という、存在として不安定な状態で共情まで始まっちゃって、さぁ大変。紙無羨が可愛いとか言ってる場合じゃない。