窖改

好きを語り倒す

陳情令感想 11話 手負いの雲紋


陳情令第11話感想です。
原作との比較と、がっつりネタバレしますのでご注意。



不浄世。
追い出されたとは言え、明玦を騙して逃走する原作よりはだいぶ円満な去り方の孟瑶。
事情が分からない懐桑と江澄にはただ冷酷な人に見えたかもしれないけども、明玦が誰よりも辛い思いしてると思う。ここで懐桑が明玦に対してあまり良い感情を持ってないように見せてるのも、ミスリードっぽい。聶兄弟、こんなんでも本当は絆が強いんだぜ。
他人が理不尽な扱い受けてると黙ってない羨が何も言わないのは、懐桑と江澄では気づかない何かを察してたのかもしれない。

蓮花塢の埠頭。
おかえり!
地元の民たちに好かれてる2人がほっこりする。なんと幸せな景色か…しみじみ。
他の世家とは雰囲気が全く違います。この庶民との近さが好き。江家大好きな雰囲気が好き。みんないい顔してる。

蓮花塢。
美しいところで好きなんです。雰囲気も景色も良いとこだなぁと思ってる。けど。
9回曲がってるらしいこのカクカクした廊下だけはものすごい面倒そう。原作でも思ってたけど、映像で見ると余計だわー。これも敵襲対策のうちなのか。

怒られ待ちな江澄と羨。
江澄が子供らしい(笑)
なんだろう、この弟に甘えてるっぽい羨の雰囲気、顔が緩む。あれか、緊張してる江澄をほぐすためか。肩でどつきに行くのが可愛い、微笑ましい。でも、義父の前ではちゃんと兄貴します。有言実行。こういうとこが、破天荒でも人好きする所以だと思う。
江おじさん、優しいなぁ。
蓮花塢でまだ何も起きてないなら心配かけたくない羨。江澄はまだこの辺の気配りまではできないのが、兄と弟な感じ。
師姉がちょいちょい羨にする鼻チョンが可愛らしい。子供の頃からの癖とか習慣と思われ。羨にしかしないのは、羨が貰いっ子だから、甘えていいよっていう師姉からの意思表示だと思ってる。

お食事タイム。
と思いきや、お小言タイム。
紫電(ズデン)、初アップ映像おめでとう!
ドラマの紫電は蛇の腕輪と指輪を鎖で繋いだ形なんですね。指輪だけだった原作と比べると、より仙器らしく存在感がすごい。三毒の意匠が蛇だったのはこことの繋がりか。
虞紫鳶だけ江家の性質から外れてる。
彼女は嫁さんなので元々江家の性質は楓眠が基準と思われますが、江澄、母親似なんだよ。このケンケンしてるとこそっくり。ていうか、母親がこうだから息子がああなったのか。自分の嫉妬心を旦那にならともかく息子にまでぶつけんなよ。

家路に急ぐ忘機。
急いでてもあの歩き方なのね。右手を腰に当てて歩く。遊山歩きの姿勢かと思ってたらデフォルトだった。
落とし穴掘って待ってた温晁。
子供か!
相変わらずやり方が小狡い。逆に見てみたかったわ、忘機が落とし穴にハマるとこ(笑)
㬢臣然り、忘機にも相手にされない温晁が多少かわいそうでもあり。自覚してるから余計に悔しいんだろうな。
ここら辺のポイントは忘機が羨の札使ってるとこですか、そうですか。ふふふー。

雲深不知処が大惨事。
実行部隊は温晁の兄貴の温旭。

ドラマ→忘機不在。温氏が火を放ち、古書を持って㬢臣逃亡。啓仁たちが寒潭洞に入るとこで忘機帰還。
原作→忘機在宅。古書を持って㬢臣逃亡。温氏の命令で蔵書閣に藍氏自ら火をかけさせられ、抵抗した忘機が足を折られる。

㬢臣が藍氏を繋ぐために古書を持って逃亡すること以外、だいぶ違う感じになっています。
陰鉄と寒潭洞という原作にない要素がたくさんあるので、無駄なく使用。ドラマには陰鉄を奪うという理由があったけど、原作は理由なく一方的に粛清されたからな。

藍氏については、2話で羨が弟子っこたちに言ってたように、知識は豊富でも実戦に弱いんだなと思った。忘機が突出して優秀で戦闘にも長けてるのであって、藍氏がみんな忘機基準じゃないんだなと。家風が雅正だから、夜狩は優秀であっても人同士の荒っぽいことは苦手なのか。

雲深不知処が心配な羨と江澄。
座学に遡るというのは陰鉄を羨と忘機が受け継いじゃったことですが、それを奪おうとして温氏が暴れ出したのはあなたのせいではないだろうと思うのだ。陰鉄のことを楓眠も知ってたことと、今の状況を藍氏と共有もできてて当面猶予がありそうだと分かったことで、ちょっとだけ気が楽になったっぽいのが良かった。羨、あんまり背負い込むなー。

「成せぬを試みてこそ成せる。成さぬことで成せることもある」

江氏の家訓。
ここにもうひとつの家訓「己の心に従う」が入ると羨の行動基準になる。
楓眠の友人だった家僕の魏長沢(羨の実父)から、江家の性質を正しく受け継いでいたんでしょうな。

寒潭洞前。
内弟子(藍家ゆかりの弟子)は抹額してて、外弟子(藍家と血縁関係がない外から通ってる弟子)は抹額をつけてないのね。
啓仁先生、弱くね?…って、そう言えば先に温氏の火毒で内臓やられてました。弱いんじゃなく、弱ってたんだっけ。
忘機はやはり空から来るのか!
初回でも思ったけども、登場の仕方よ(笑)

蘇渉の裏切り。
ドラマは特に、蘇渉だけなんか弟子の中で浮いてる気がしてたけどやっぱり、外弟子とは言え藍氏の門弟を名乗るには虚栄心だけ強くて心が弱い、らしからぬ人だった。
水行淵に続き、今回も忘機が足を折られてまで命を救ったのに、恩に思うどころかこの先逆恨みし続けるってどういう神経。

蓮花塢。
弓で負けたのに江澄が嬉しそうなんだよ!(によ)
あの顔は悔しがってない。下でワイワイしてる弟弟子たちと一緒で誇らしく思ってる、絶対。
虞夫人からしたら、これも歯痒くて羨を妬ましく思う要因かもしれない。

不夜天。
あれ、仙督、陰鉄3つ持ってる。忘機が持ってた陰鉄、もう不夜天にあるの?早!
舞天女からひとつ、蒔花女からひとつ、藍氏からひとつ。あとは薛洋が隠し持ってると思われるのがひとつ。
傀儡の実験してるっぽい仙督。
陰鉄で摂霊して傀儡にしてるのは見た目が人のままで白瞳の人たち(まだ生きてる?)。なんかドーピング失敗して大変なことになったみたいな見た目の、戦隊モノの敵雑魚兵みたいなんが出てきたんだが。
傀儡に襲われた兵士も白瞳になってましたが、これは死んでないの?
原作でも彷屍(死人)に噛まれたり傷から屍毒が入ったりすると彷屍になる設定はありましたが、その場合襲われた人は時間差はあっても死んでるので。若寒の傀儡の定義と混同しない方がいい?(悩)

蓮花塢。
岐山温氏に向かう弟たち。
に、荷物いっぱい持たせるお姉ちゃん。弟たちに多少呆れられてます。
心配なんだね。明らかにヤバいとこ行くんだから。

岐山、教化司。
ここも火山!見てるだけで暑いわ。
江澄は楽観的ですが、羨はなんか勘づいてそう。話しかけないであげて、多分今色々いっぱいいっぱいだから。


温氏の訓学時は、大体羨17歳、江澄16歳、忘機18歳くらいです。
ドラマだと座学から時差がないけど、とりあえず原作年齢で考える。