窖改

好きを語り倒す

陳情令感想 17話 失意と決断


陳情令第17話感想です。
原作との比較と、がっつりネタバレしますのでご注意。



荷風酒。
ドラマオリジナルの羨発案のお酒。蓮花塢だけでなく雲夢の名産になってる様子。
ハスの葉っぱあったら作ってみたい。どんな香りなんだろう。

裏切らない温寧。
きっちり仕事してくれました。いい子!
江澄が痛々しい。殺してなかったのは、江澄を餌に羨に陰鉄のこと聞くためだったと思われ。ここまで痛めつけられても口を割らなかったのね、と思ったら。江澄頑張った!
ギリギリすぎてもう、羨には温寧を疑う気力もなかったろうと思うのです。信じた方が楽。
大丈夫。温寧は大丈夫。誠意に悪意で返してくる奴らとは違うから。

朝の蓮花塢。
番役立たずなのはお前だと思うわ、温晁。
化丹手はおそらく強要された最初の一杯しか飲んでなかったんでしょう。主人よりよっぽどマシな人格持ってそうなのに、よく下についてるな。
この時点では温寧、微塵も疑われてないのね。

江家合流。
とりあえず揃って良かった。
温寧見て一瞬警戒する師姉。
で、思った。そう言えば、どこに属してるかバレたら面倒になるような場面でも、変装したりなんだりする人いないんだよね。それだけ修士、特に血筋の者にとって校服(家)は重要なんだろうと思う。罵られようが嫌われようが温氏は温氏。
温寧もその辺は覚悟の上で、温氏がやったことを他人事とは思ってないけど、でも自分は自分、恩は恩で返すって、しっかり自我を持ってる子でもあるんだと思います。温情の教育の賜物だと思うと、温情もいい人なんだよ。
校服に関して考えると、羨がひとりだけ校服じゃないのもポイントかもしれない。孤高を思わせる羨の姿は、江氏以外の人からしたらさぞ異質で不遜に見えたでしょう。敵視と排除に向かいやすい素地がここにもあったのか。

ちょっとおさらい。
羨→温寧の恩
弓の腕を褒めてくれた。
碧霊湖で水行淵から助けようとしてくれた(実際助けたのは忘機だけど動機付けは羨)。
弱い邪崇が近寄れなくなる護符をくれた。
主に②と③が命の恩人たる所以と思われます。が、不夜天の地下牢で霊犬から守ったり(温情)、こっそり薬を渡したり(温寧)で、充分返せてると思うんだけども。義理堅いだけでなく、単純に温寧が羨に懐いてるのもある気がします。いいと思う!
もう、温寧には良い子以外の言葉が出てこない。

温寧の手引きがバレました。
あら、案外若様頭回るのね。

夷陵の観察寮。
羨の警戒心が復活してる。3人揃ってるし少し休む時間も取れたしで、気力が回復したか。夷陵は温氏の管轄だから、敵陣の真っ只中だしな。
ていうか江澄を立たせておく意味。
いや、意識のない江澄を羨がそこまでおんぶして来たんだから、師姉に預けるにしても座らせていいと思うの。
温情と再会。
温寧の剣をすんなり抜いてることでも分かる、羨の高スペックぶり。この年頃で剣に霊が宿ること自体が稀なのですよね。この先、羨が随便を扱うことはないので、今の時点(最低でも18歳かそれ以前)で既に霊が宿ってたと考えると、どれだけ修為が高く随便と相性が良かったのかが伺えます。誰かの剣が持ち主以外に引き抜かれるの見る度に思う、羨の凄さ。
江家のメンツと羨の真剣さで状況を把握したっぽい姉上。
また阿寧は面倒ごと引き込んで!とか内心では思ってそう、だけど、命懸けでも羨側につこうと腹を括った瞬間でもあったと思う。
それにしても監察寮の門、突貫すぎない?

温情と羨。
温寧同様、温情もまた温氏が行った非道を自分は関係ないとは思ってない。
試すような物言いは彼女なりの処世術なのかな。

江澄が起きました。
怖い怖い怖い、固まってる顔が怖い。瞬きしてー!
金丹が消されておりました。
脈で分かるようですし、本人も明らかに自覚できる状態のようなので、消されたタイミングは蓮花塢襲撃の際の掌打ではなく連行後の拷問で、ですね。
両親の敗因については、原作では詳細がなかったので江澄の説で納得してました、が。ドラマでは、ね、ほら、虞夫人は最後まで全力で抵抗した末の自害でしたし、父上は化丹手→温氏兵の順に剣で刺されて死んでるの、で。うん、まぁ、まぁまぁ。
仙人を目指す修士門弟たちにとって、金丹がどれだけ重要かという話ですよ。
ドラマでは一括して「仙師」と呼んでますが、「師」は本来修為が高く位が上の人にしか付きません。その他大勢の修行者たちを呼ぶときは仙士や修士です。仙士はピンキリで、結丹できてない仙士は三流扱い。そもそも結丹することが修行のスタート地点という世界で、たとえ結丹出来ても時期が遅い(年齢を重ねてる)と評価は低い。
若年で結丹して順調に仙士の道を歩んでいた江澄にとってはもう、凡人とかありえないんだ。それは崩壊するわ。
温情に対する態度は、江澄の方が普通なんだと思います。傷ついた顔してる温情も辛い。温氏枠として攻撃されるのを見越して張ってたシールドが、羨とのやり取りでうっかり薄くなってたか。

情寧姉弟
素直に羨たちと仲良くしたい気持ちを言える弟を誇りに思ってそう。本家に身を置きつつ、本家の思想に染まってない。あなたが育てたんだよ。

医学書と睨めっこ。
え、なんでそんな手間を。
温情知ってるはずなのに、危険だからわざと教えないの?…って思ってたら。

師姉と羨。
泣。
「もう家族と呼べるのはあなただけ、あなたまで失えない」
師姉の心の底からの訴え。
二人とも弱ってるけど、師姉の方がちょっとだけ強かった。羨が弱音吐けるの、師姉だけなんだよ。受け止めて、それでも家族だと言ってくれてありがとう。
ドラマは師姉の存在、デカいなぁ(しみじみ)

温情始動。
心が動きましたか。
で、彼女も医学書調べ始めたので気づいた。そうか、ドラマ温情は金丹戻す方法、知らないのね。
原作に於いて温情は世に名を馳せる名医なので、金丹についても以前から仮説を立てておりました。誰も耳を貸さない、実用性もない、理論としては可能というだけの仮説故に温情にしか施せない術。医学書には載ってません。
温寧からの情報で方法があると知った原作羨は、速攻温情に直談判します。ドラマよりもだいぶショートカット。

温情にご飯持ってくる羨。
ヒゲ剃る元気出たか、良かった。
温情と同じセリフで意趣返しができるくらいには回復したようでホッとした。

方法が見つかりました。
や、この、この景色も見納めだなぁみたいな顔やめてー(泣)
やるやらないの問答は原作とほぼ一緒。
温寧は無垢なんだ、状況分かってないけどみんなに元気になってほしいだけなんだ、分かってるんだけど。お前に羨側につかれたらお姉ちゃん断れない…!


さあどうする、で、次回持ち越し。
温情、辛い。